高島屋、3つのECサイト基盤をクラウドサービスで統合導入事例

高島屋は、NECが提供するEC基盤サービス「NeoSarf/EC」を利用して全体コストを半分に削減した。

» 2011年02月21日 14時09分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 大手百貨店の高島屋は、同社が運営するオンラインストア、通販、ファッションモールの3つのECサイト(取り扱い商品点数1万5000点)基盤を、NECのEC基盤サービス「NeoSarf/EC」で統合した。NECが2月21日付で発表した。

 従来、高島屋では3サイトの基盤を個別に運用しており、運用の効率化が課題となっていた。統合に際してNeoSarf/ECを利用したプライベートクラウド環境を構築。商品管理と注文管理、会員管理などの機能を共通化し、全体的な運用コストを約50%削減した。顧客が各サイトの商品を同時購入できるようにしたほか、Webサイトの応答速度や検索機能の向上、ギフトと自家需要商品の混在注文への対応、検索エンジン最適化などを図った。こうした施策によって、ページ閲覧数は約20%増加したという。

 また、NeoSarf/ECと併せてNECのIT基盤サービス「RIACUBE」も採用。平時に比べて約6倍のアクセス集中が発生する中元や歳暮などの繁忙期に同サービスを利用する。これにより、自社保有の設備の処理能力を繁忙期のためだけに増強しなくても済むようになる。

 このほか、ECサイトの受注レポート(月6万枚)を電子データ化して紙文書を削減した。顧客データの管理も一元化し、動向分析や新たな販促の実施に役立てるとしている。

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