“クラウド時代の企業システム”構築を支援するソフトウェア製品群、NEC

NECが2011年に投入するクラウド基盤ソフトウェア群は、多種多様なクラウド環境を一元的に管理できる製品や、プライベートクラウド環境における急激な負荷変動等に対応する製品で構成される。

» 2011年02月28日 18時47分 公開
[谷古宇浩司,ITmedia]

 NECは2月28日、クラウド環境の構築を支援するソフトウェア製品群を発表した。

 「WebSAM Cloud Manager」は、クラウドサービスを統制、コントロールするための標準コンポーネントを1つにまとめたスイート製品。ヘテロなクラウド環境全体のリソースプールを管理し、リソースの配分や(クラウド間での)リソースの融通といった意思決定を支援する。

 「WebSAM vDC Automation」は、運用管理やリソースの切り出しなど、データセンターの自動化に必要な機能を統合したスイート製品。オーケストレーション機能とプロビジョニング機能の連携利用により、リソースの柔軟な切り出しやキャパシティプランニングを実現する。

 いずれも提供開始時期は10月。

 プライベートクラウド環境での負荷変動やデータ量の増加に対応するメモリ型データベースの提供も始める。リリース予定は8月。

 NECのクラウド基盤は、同社が2006年に発表した「REAL IT PLATFORM(リアル・アイティ・プラットフォーム)」および、その後継ビジョンである「REAL IT PLATFORM Generation2(リアル・アイティ・プラットフォーム・ジェネレーション・ツー)」の開発指針に基づいている。現在、2012年度をゴールに据えた開発ロードマップが引かれており、順次個別製品の機能強化や各種SI機能のスイート化を進めている。

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