まだまだmixi――ソーシャルメディア別利用時間：オルタナブログ通信（1/3 ページ）

日々、約250人のブロガーによって、ITにまつわる時事情報などが発信されているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。今回はその中から、「ビジネス」「早起き」「Twitter」「Facebook」「電子書籍」などを紹介しよう。

[森川拓男，ITmedia]

どうすれば売れるのか？

　レジの横に、拙著を置いてあるのですが、実際売れないで、まぁ宣伝にでもなればくらいの考えでおりました。すると、ある時急に売れ出したのです。数カ月で1冊とか、そんなレベルだったのが、毎週1冊みたいなペースに！　さて、何をしたのでしょう？

　最近の、マーケな細かい気付きをいくつか。：普通のおじさんとソーシャルメディア。

　オルタナブロガーにはさまざまな業種の人がいて、ビジネスアイデアを提示することがある。今回、筆者が気になったのは、伊地知天氏「Webトレンド」のLittle Miss Matched: ミスマッチなものを売るサイトというエントリーだ。「アイデアを練るのに、問題ばかりを考えるな」というニュースを目にし、驚いた伊地知氏。そこで提示された事例は、ビジネスアイデアを話し合う会食で、他者から無視されたアイデアについて、1人だけが真剣に考え、それを実現するために会社を立ち上げて成功を収めたという――問題を解決するためのアイデアではないところに、ポイントがある。

　IBMのコンピュータがクイズ番組で勝利したことは、これまでも複数のオルタナブロガーが取り上げている。栗原進氏「塞翁が厩火事」のWatsonとは何なのか？は、実に興味深かった。「クイズに勝つことは目的ではないのです。ですから、人間がWatsonに再挑戦するのは意味が無いことです。重要なことは、今後この技術が何に使え、どう人間の生活を豊かにできるか考えることです」――すでに、この技術は医療分野での実用化に向けて動き出しているという。

　意外と見落としがちな点に注目したのが、高木芳紀氏「普通のおじさんとソーシャルメディア。」の最近の、マーケな細かい気付きをいくつか。で書かれている「ネットショップにおける「お問い合せフォーム」って超大事」だ。「何もかも忘れた方はこちら」には、目からうろこが落ちた。

　エントリー内で最も気になったのは、後半部分だ。高木氏は勤務先で著書を店頭のレジ横に置いていたが、売るというよりは宣伝になればいいくらいの気持ちだったという。それが、ある日を境に急に書籍が売れ出したという。「答えは、並べてある冊数を、3冊から5冊に増やしたのです。たったそれだけ」というから驚いた。「たくさん置いてあるものは、売れているもの＝欲しい！　人間って、そう思ってしまう」という心理を突いた作戦が、成功したのだ。これは書籍に限らず、あらゆるビジネスにも応用できるような気がする。

エントリー総数は200を割り込むもブログ数は微増

　今回の「オルタナブログ通信」は、2月17〜23日にかけて「オルタナティブ・ブログ」へ投稿されたエントリーの中から、冒頭で取り上げた「ビジネス」のほか、「早起き」「Twitter」「Facebook」「電子書籍」といったテーマを紹介する。読者がオルタナティブ・ブログを読む際の参考にしてほしい。

　それでは、2月17〜23日を2月3週とした、過去8週分のオルタナティブ・ブログへの投稿状況グラフを見ていただきたい。

2月17〜23日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

　エントリー総数が200を割り込んだ。とはいえ投稿されたブログ数は微増しており、1ブログあたりの投稿数が減ったのが原因である。今後の動きに注目だ。

　それでは、全エントリーのキーワードランキングを見てみよう。

順位	キーワード（カテゴリー）	エントリー数	先週順位
1	社会	38	↑（2）
2	ビジネス	34	↓（1）
3	イベント	28	→（3）
4	Twitter	20	→（4）
5	Facebook	16	↑（6）
6	グローバル	14	↑（15）
7	音楽	13	↓（5）
8	ソーシャルメディア	12	↑（9）
9	雑感	11	↓（8）
	テクノロジー	11	↑（11）

　あまり変動がない中、「グローバル」が順位を上げているのが目立つ。今回から海外に関するキーワードも合わせることにしたため、これまで分散していたものが合算されたというのが、その理由だ。10位以下は、同率11位に「アプリケーション」「クラウドコンピューティング」「ネットワーキング」（10）、同率14位に「食」「書評」「ストリーミング・動画」（9）と並んでいる。

　それでは、2月17〜23日にオルタナブロガーがどのような話題を取り上げたのか振り返ってみたい。