100床未満の病院向け電子カルテサービス、岡山県の病院が採用

厚生労働省の標準規格に対応したNECのSaaS型電子カルテサービス「MegaOakSR for SaaS」が、岡山県倉敷市の玉島第一病院に初採用された。

» 2011年04月13日 13時56分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 NECは4月13日、100床未満の小規模病院向けに提供するSaaS型電子カルテサービス「MegaOakSR for SaaS」が岡山県倉敷市の玉島第一病院に採用されたことを発表した。既に同院へのサービス提供を開始している。

 MegaOakSR for SaaSは、診療データをデータセンターで管理し、電子カルテ・オーダリング・看護支援の主要な機能をネットワーク経由で提供するサービス。SaaS型の電子カルテサービスとしては国内で初めて、厚生労働省の「保健医療情報分野の標準規格として認めるべき規格について」に対応し、サービスの運用やセキュリティについても厚生労働省や経済産業省、総務省のガイドラインに準拠している。

 NECによれば、玉島第一病院では安全性の確保や業務効率化の一環として、電子カルテの導入を検討していたものの、システムの導入コストや電子カルテの運用要員の育成、サーバ機器の設置スペースの確保などが課題になっていた。MegaOakSR for SaaSでは診療データをNECのデータセンターで保管することでセキュリティを確保でき、電子カルテの運用要員を確保する手間がないという。同院が独自にシステムを導入する場合に比べて総コストを約30%削減できる見込みであり、採用が決まった。

 NECは玉島第一病院での採用実績を踏まえ、2013年度までに500機関での採用を目標にしている。

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