中堅・中小企業の地域別IT市場、2010年は関東や近畿などでプラス成長に

IDC Japanは、従業員規模が999人以下の企業を対象に実施した地域別のIT市場動向調査の結果を発表した。

» 2011年04月25日 15時45分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 調査会社のIDC Japanは4月25日、従業員規模999人以下の国内企業を対象に実施した地域別のIT市場動向調査の結果を発表した。2010年は関東、近畿、九州/沖縄地方でIT支出がプラス成長になったと報告した。

 2010年の地域別の投資規模は、関東地方が1兆4358億円と最も大きく、全体の39.5%を占めた。以下は近畿地方の6022億円(16.6%)、東海地方の4135億円(11.4%)だった。関東や近畿、九州/沖縄地方ではIT支出が2010年にプラス成長になり、その他の地域ではマイナス成長の幅が小さくなったとしている。

 同社によると、中堅・中小企業の抱える経営課題は、各地域とも共通して「売上拡大」に関連する項目が高い。また、東海や近畿、九州/沖縄地方では「人材」を挙げる回答が目立った。しかし、IT活用による効果の期待度は各地域で低いままとなり、具体的な業務改善を含めたソリューションが必要になっているという。

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