オルタナブログ通信 番外編(1):見た目は普通だが中身はすごいヤツ、Oracle Exalogicの実力やいかに

このたびITmedia オルタナティブ・ブログが主催するイベントが開かれ、ブロガーによる日本オラクルのデータセンター見学や、それに関連した討論会が行われた。その模様を3回にわたりお伝えしていく。


工業製品化されたミドルウェアマシン

 次世代のクラウドコンピューティング環境を実現するオラクルの統合型ミドルウェアマシン「Oracle Exalogic Elastic Cloud」がベールを脱いだ。2011年1月に日本国内で販売を開始して以来、さまざまな反響を呼んでいるExalogicの実力を体感すべく、ITmedia オルタナティブ・ブログ主催のイベントにおいて、オルタナティブブロガーたちが日本オラクルのデータセンターを訪れた。

 Exalogicは、1台のラックに30台のサーバを搭載でき、CPUは最大で360コア、メモリ空間は2.8テラバイトにも及ぶ超高集約化マシンである。実際に日本オラクルのデータセンターで稼働していたのはハーフラック型のマシンであるが、それでも16台のサーバ、192コア、1.5テラバイトのメモリを搭載可能という。このハードウェアにオラクルのミドルウェア群が実装されており、ユーザーは自由に選択、利用できる。

 一体どれだけ重厚感あふれるマシンなのかと思う読者の方もいるだろうが、見た目はすっきりしていて実にシンプルなマシンである。フロントマスクは同社のデータベースマシン「Oracle Exadata」とうり二つで、マシン名の記載がラックの右側にあるか左側にあるかの違いしかない。

 ブロガー一同が驚いたのがマシンの裏側の様子。ケーブル類は整然と取り回しされており、非常にすっきりしている印象だ。

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 Exalogic のラック背面を拝見したときの第一印象は、「おお、なんて美しい!!」でした。 整然とまとめあげられたケーブル、サーバ交換作業が楽になるようにワンタッチでケーブル類をはずせる仕組みなどの機能美をみると萌えている自分がいました。

 Sunの魂は不滅なのね - ブロガーイベント @ オラクル (1):「Power to the People」


 日ごろサーバルームで作業する機会が多い柳下剛利氏「Power to the People」の「Sunの魂は不滅なのね - ブロガーイベント @ オラクル (1)」にもあるように、サーバ運用管理者などに配慮した高いユーザビリティを実現できていることもExalogicのさりげない魅力である。

 これが、オラクルが主張する「工業製品化」であることのメリットの1つであろう。実はExalogicは、オラクル側で専門家が事前にすべてをセットアップして出荷している製品なのだ。受け取ったユーザーが、苦労してケーブルを配線したり、インストールや各種設定を行ったりという作業は一切必要ない。ネットワークと電源さえ接続すれば、莫大なコンピューティングパワーをすぐに利用できるのだ。

“普通”の中に秘めた高性能

 Exalogicは、超高性能なマシンなのに見た目はほかのラック搭載のサーバ群と何ら変わることはなく、そのたたずまいは拍子抜けするくらい“普通”だった。

 林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」の「オラクルのクラウド『Oracle Exalogic Elastic Cloud』を見てきました。@オラクルブロガーズミーティング」でも言及されているように、昨年9月に米サンフランシスコで開催された「Oracle OpenWorld 2010」でラリー・エリソンCEOが語った「Exalogicが2台あれば世界中のFacebookのリクエストを処理できる」というのもにわかには信じられないコンパクトさなのだ。

 見た目はごく普通のExalogicだが、その中身はすべて業界標準の技術を使って構成されているため、システムの移行作業は実に容易である。加えてExalogicでは、数多くのWebサーバやアプリケーションサーバを集約できる点よりも、莫大なメモリ空間を活用できるところにこそ価値があると、オラクルの担当者は強調する。

 一般に、高密度のブレードサーバでは、ブレードごとにメモリ空間を専有するため、例えば、同じ処理をしようとすれば同じデータをメモリに重複して持つなどの無駄が発生する。これに対しExalogicの莫大なメモリ空間は、物理筐体を横断する共有メモリとして利用できる。アプリケーションの要求に応じて自由にリソース容量を拡張、縮小することが可能になるのだ。この効率的な柔軟性が、Exalogicが「クラウドマシン」と称される理由でもある。

「Oracle Exalogic Elastic Cloud」に興味を示すオルタナティブブロガーたち 「Oracle Exalogic Elastic Cloud」に興味を示すオルタナティブブロガーたち

高密度なわりには熱くない

 ところで、訪問した日本オラクルのデータセンター環境は、企業における節電活動の一環のためか、凍えてしまうほど空調を効かせているような状態ではなかった。しかし、ExalogicやExadataがずらりと並んだ一角にいても、特に温度が高いと感じることはなかった。「高密度=高発熱」という考えはもはや古いのかもしれない。個々のサーバの消費電力を下げることによる「省エネ」の考え方だけでなく、Exalogic のように1台1台のサーバが提供できる処理能力を向上させることで、より少ない台数で効率的にサービスを提供するという逆転の発想もアリかもしれない。

 東日本大震災の影響で、今年の夏は企業に強く節電が求められている。サーバを停止すればビジネスも止まってしまうのが企業の現状だ。IT担当者は今まさに、どのように節電して、この苦境を乗り切るか頭を抱えている最中だろう。

 もしWebサーバやアプリケーションサーバを何十台も運用しているような環境であれば、Exalogicを活用して大幅なサーバ設置スペースの削減と節電を実現できるかもしれない。参加者のブロガーからも、企業において今後そうしたニーズは増えていくのではとの声が上がっていた。



提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年5月31日