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» 2011年05月10日 08時05分 UPDATE

Symantec Vision 2011 Report:情報の“見える化”が企業の信頼を紡ぐ――SymantecのセーラムCEO

セキュリティとストレージの2本柱で事業を展開してきたSymantec。近年は情報の保護と管理のソリューションを提供するベンダーを標榜している。同社の方向性について、エンリケ・セーラムCEOに話を聞いた。

[國谷武史,ITmedia]

 米Symantecは、2005年に旧Veritasと統合して以降、セキュリティとストレージの2つの分野を中心に事業を手掛けてきた。ここ数年は2つの事業領域の統合を進めており、2009年にCEOに就任したエンリケ・セーラム氏は、経営方針として「情報の保護と管理のソリューションを提供するベンダーになる」というメッセージを打ち出している。このほど米国で開催された年次カンファレンスの場で、セーラム氏に今後の経営方針などについて聞いた。

―― カンファレンスの基調講演では「情報と人」をつなぐ企業を目指すと表明しましたが、どのような意味が込められているでしょうか。

symantecce.jpg エンリケ・セーラムCEO

セーラム 「情報」に関わるソリューションを提供し、顧客やパートナー企業から今まで以上に信頼される会社を目指します。彼らにとって「Symantecは情報について信頼できるパートナーだ」という立場を確立することが目標です。

―― セキュリティとストレージの事業動向を見ると、まだそれぞれが独立したビジネスのように見える部分があります。両者を1つにするというのはどのようなことでしょうか。

セーラム 全ては「情報」をどう安全に利用できるようにするかという点に集約されます。具体的には、「情報」を信頼できるものとするために、その内容が適切な人間によって扱われていることを明確にすることが重要です。

 顧客企業のCIOから聞く一番の課題は、社内のデータを適切に把握して管理する手段が存在しないというものです。つまり、彼らは「情報を見つける」という方法を求めているわけです。企業が取り扱うデータ量が爆発的に増加している今、膨大なデータの中から1つ1つのデータを適切に把握できるようにし、そのデータを適切な人間が取り扱っていることを証明できるようにしなければなりません。

 データの中にどのような「情報」が含まれ、それがどれだけ重要なものであるかを識別することが重要であり、ここではData Loss Preventionという情報漏えい防止のための技術が鍵を握ります。また2010年に買収したVeriSignのID管理や認証などの技術は、「情報」を利用する人間の正当性を証明するために必要であり、今後の当社のビジネスとって不可欠なものになると考えています。

―― 「情報」に関わる製品やサービスを今後展開する上で「見える化」というメッセージも出していますね。ビジネスインテリジェンス(BI)のような、アプリケーション領域への進出を目指すのでしょうか。

セーラム いいえ、そのようなことは考えていません。あくまで情報の保護や管理に必要なものを提供することに注力していきます。アプリケーションとしては、「eディスカバリー」(民事訴訟での電子証拠開示制度)向けなどの製品に限定しています。

 当社の言う「見える化」とは、情報の保護や管理において不透明なものをきちんと見える状態にし、その上で適切に取り扱えるようにするというものです。例えば今回発表した「v-Ray」技術は、これまで中身を見ることが難しかった仮想化環境をきちんと見える状態するためのものです。

 「見える化」が必要される領域はとても広いのですが、前述したように当社が今後展開する製品やサービスでは、この「見える化」する技術を基盤になっていきます。

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