Cisco、UC製品は好調だが減益 大規模再編を発表

Ciscoの2〜4月期決算は前期に続いて増収減益。4月に発表したFlip事業の閉鎖に加え、新たに幾つかの不採算事業を閉鎖する計画を明らかにした。

» 2011年05月12日 15時09分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Cisco Systemsは5月11日(現地時間)、2011年第3四半期(2月〜4月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比5%増の109億ドルだったが、純利益は同18%減の18億ドル(1株当たり33セント)となった。同社は4月にコンシューマー事業の再編と550人の人員削減を発表している。

 売上高を製品別で見ると、ルータが前年同期比7%増の18億6000万ドル、スイッチが9%減の32億9900万ドル、ユニファイドコミュニケーション(UC)やデータセンター向け製品、セキュリティサービスなどの「新製品」が15%増の32億6200万ドルだった。同社は従来のスイッチやルータなどのハードウェア事業からUC事業への移行を図っている。

 また、顧客別の売り上げでは、同社の主力顧客である公共事業向けが8%減少しているほか、コンシューマー向けが49%減となった。

 ジョン・チェンバーズ会長兼CEOは、「第3四半期の業績はわれわれの予測通りだった。われわれは問題を認識しており、やるべきことを理解している。Ciscoの新時代への移行に当たり、株主、従業員、顧客に感謝する」と語った。

 業績発表後の記者会見で、同社は包括的な組織再編を発表した。具体的な部署名や削減人員数は明示しなかったが、組織と経営モデルを簡素化し、不採算事業を閉鎖するという。

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