Nokia、「Ovi」ブランドを「Nokia」に統一――ロードマップに変更なし

Nokiaが端末向けサービスのブランド「Ovi」を廃止する。同社はMicrosoftのWindows Phoneに地図サービス技術を提供する計画を発表している。

» 2011年05月17日 12時34分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 フィンランドのNokiaは5月16日(現地時間)、同社のモバイル端末向け各種インターネットサービス「Ovi(フィンランド語で「ドア」の意味)」のブランド名を「Nokia」に変更すると発表した。

 Nokiaは2007年に「Ovi」ブランドを立ち上げ、音楽やゲーム配信サービスや地図サービス、それらのサービスを利用するためのアプリを提供するアプリストアなどをこのブランド名で提供してきた。名称の廃止の理由として同社は「Nokiaは世界中で認知され、愛されているブランドであり、Nokiaのサービスと端末は分かち難いもの」であることを挙げている。

 ovi

 ブランド名は廃止するが、今後のサービスの開発ロードマップに変更はないという。Nokiaブランドでのサービス提供は、7月に発売の端末からスタートし、2012年までに既存端末でもアップデートによって移行を完了する。

 Nokiaは4月に米Microsoftと結んだ提携により、同社の端末にWindows Phoneプラットフォームを搭載する。この提携で、NokiaはWindows Phoneのエコシステムに「Ovi Maps」など同社の地図やナビゲーションをはじめとする位置情報サービス技術を提供すると発表している。Microsoftには独自の地図サービス「Bing Maps」があり、Windows Phoneの地図サービス名がBing MapsのままになるかNokia Mapsになるかは不明だ。

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