日本IBM、WebSphere Application Serverの最新版を発表

日本IBMがリリースする予定のWebSphere Application Server V8.0では運用管理効率やパフォーマンス、開発生産性の向上が図られている。

» 2011年05月18日 14時47分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本IBMは5月18日、Webアプリケーションサーバ製品の最新版となる「IBM WebSphere Application Server(WAS) V8.0」を発表した。6月18日に出荷を開始する。運用管理効率やパフォーマンス、開発生産性の向上を図ったとしている。

 まず運用管理面では、WAS導入時に使用するインストーラーの機能を向上させ、導入から保守までのライフサイクルを一元的に管理できるようにした。また、新規のサーバを構成する際に利用できるテンプレート機能や、サーバ構成を複製する機能を追加し、サーバの構築や復元を短時間で行えるようにした。

 パフォーマンス面では、キャッシュの向上やロジックの最適化を図ったことで、システムの起動時間や新規アプリケーションをサーバに展開する時間を、前バージョン(V7.0)に比べて2割短縮した。システムのログとトレースを取得する機能も改善し、ログでは6倍に、トレースでは4倍に記録速度を向上させている。

 開発生産性の面では、Java EE 6、OSGiアプリケーション、Javaバッチプログラミングモデル、最新のXML標準、サービスコンポーネントアーキテクチャ、Webと音声の統合を標準機能とした。これにより、アプリケーション開発期間の短縮などが図られるという。

 料金は、100PVU(PVU=ソフトウェアライセンスの機種別サーバ単位課金「パスポート・アドバンテージ・エクスプレス」)の場合で税別70万4300円となっている。

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