ソフトバンクテレコムとKT、データセンター事業で合弁会社を設立

ソフトバンクテレコムとKT、日本と韓国の企業向けにデータセンターサービスを提供する合弁会社を韓国で設立する。

» 2011年05月30日 15時19分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ソフトバンクテレコムと韓国の通信大手KTは5月30日、日本と韓国の企業向けにデータセンターサービスを提供する合弁会社「ktSB Data Services(仮称)」を韓国に設立すると発表した。今年9月の設立を目指す。

 新会社はデータセンターのオペレーションを中心とした事業を展開する。出資比率はKTが51%、ソフトバンクテレコムが49%。韓国・釜山に10月にもデータセンターを設立し、東日本大震災後のデータセンター需要の急増や、企業の事業継続、産業復興などのニーズに応えるとしている。先行して7月から2社によるコロケーションサービスの提供を開始する。

 釜山に建設するデータセンターは、電力容量規模がフェーズ1で6000キロワット、フェーズ2で2万キロワットを計画。コロケーションサービスのほか、バックアップ、仮想デスクトップのサービスも提供する予定。コロケーションサービスは1ラック単位(電源4k〜10kVA)で利用でき、価格は10万円からという。

 ソフトバンクテレコムによれば、国内と韓国のセンターとは閉域網で接続し、セキュリティを確保。日本の法制度に準拠し、日本語による24時間サポートも提供する。韓国は日本に比べて電力コストが半分程度であることから、セキュリティ対策や高速回線などを2社で整備することにより、国内と同水準サービスを安価に提供できるとしている。

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