部署・PCごとの電力使用を可視化――日立、無線センサーシステムに新機能

日立は企業内の温湿度を管理する無線センサーシステム「AirSense 2」に、新たに電源系統やコンセントごとの電力使用量を収集・管理する機能を追加して再発売する。

» 2011年06月06日 19時13分 公開
[本宮学,ITmedia]

 日立製作所は6月6日、企業内に設置した無線センサーを通じて温度や湿度をリアルタイムに計測・管理する「AirSense 2」に、電源系統やコンセントごとの電力使用量を計測・管理するためのセンサーやソフトの追加機能を新たに盛り込み、7日に再発売することを発表した。

 無線センサーには市販の電力量計に接続する「電力量計センサー端末」と、コンセントと各種機器の間に装着する「電源タップ型センサー端末」の2つを用意。各電源系統やPCなどの個別電子機器の電力使用量をリアルタイムに計測し、電力使用状況を専用ソフトで可視化するという。日々の電力使用量はログ情報として保管されるほか、電力使用量の制限を設けることで、上限値に近づいたときの警告メッセージ表示やメール通知にも対応している。

photophoto 「電力量計センサー端末」(写真=左)、電源タップ型センサー端末(写真=右)

 無線通信には2.4GHz帯域を利用し、複数の無線通信ルートを持つメッシュネットワーク方式を採用。1つの通信ルートが遮断されても迂回ルートを使った通信が可能だという。

 同システムの標準価格は97万6000円(税別)。システムの標準構成および各種機器の追加にかかる価格は以下の通り。

構成機器 標準数量 追加1台あたりの価格
無線基地局 1台  
無線中継器 2台  
電力量計センサー端末 2台 8万円(税別)
電源タップ型センサー端末 2台 6万8000円(税別)
温湿度センサー端末 2台 6万円(税別)
統合管理ソフトウェア 1式  

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