MicrosoftがWordによる特許侵害でi4iに訴えられていた訴訟で、最高裁がMicrosoftの訴えを棄却し、i4iへの賠償金支払いが確定した。
米連邦最高裁は6月9日(現地時間)、米Microsoftをカナダのi4iが特許侵害で訴えていた訴訟で、賠償命令の棄却を求めるMicrosoftの上告を棄却する判決を下した。
これにより、Microsoftに対するi4iへの総額3億ドル近い賠償金の支払いを命じた連邦地裁の判決が確定した。
この訴訟は、i4iが2007年3月、MicrosoftのWordに含まれるカスタムXMLが同社の特許を侵害しているとして提訴したことで始まった。2009年8月、連邦地裁がMicrosoftにi4iへの総額2億9000万ドル以上の支払いと関連するWord製品の販売および輸入を禁じる命令を下した。これを受け、Microsoftはi4iの特許を侵害しないようWordを修正した上で、連邦巡回控訴裁に上訴したが、控訴裁も地裁の判決を支持。Microsoftは米連邦最高裁に上訴していた。
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