富士通、中堅規模病院向け電子カルテシステムを発売

富士通は、200床程度の中堅規模病院向け電子カルテシステムを発売した。業務内容や予算に合わせた段階的なシステム導入ができるという。

» 2011年06月13日 18時08分 公開
[本宮学,ITmedia]

 富士通は6月13日、200床程度の中堅規模病院向け電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-LX」を発売した。オーダリングシステムから電子カルテシステム、看護支援システムまでを段階的に導入でき、業務内容や予算に合わせた効率的なシステム投資ができるという。運用に必要なハード、ソフト、システム導入費用などを含めた最小構成価格は3500万円。

 新製品は、紙カルテの厚みを視覚的に表現する「ヒストリカルビュー」機能や、各種ビューアの一覧表示機能を搭載し、利用者の使い勝手を考えた作りになっている。その他、必要な情報へのアクセスを容易化するインデックス機能や付箋機能、利用者ごとにカスタマイズできるマップ機能などを搭載する。

 また、同社の地域医療ネットワークシステム「HumanBridge」との連携機能も搭載。他の医療機関とネットワーク経由で診療情報を共有し、地域内での医療サービスの向上や大規模災害時の医療連携を実現できるという。

 富士通によると、カルテの電子化により、従来必要だった紙カルテの検索、搬送、保管業務をなくすことで、200床規模の中堅規模病院の場合では年間3.4トンのCO2排出量を削減できるとしている。

 富士通は2012年度末までに、200システムの販売を目指す。

photo 電子カルテ利用イメージ(クリックで拡大)

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