BlackBerryのRIM、「PlayBook」は好調だが大幅な減益

4月に発表したBlackBerry搭載タブレットは50万台出荷と好調だが10%の減益となり、業績予測の下方修正と人員削減を発表した。

» 2011年06月17日 08時10分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 BlackBerryを手掛けるカナダのResearch In Motion(RIM)が6月16日(現地時間)に発表した第1四半期(3〜5月期)決算は、売上高は前年同期比16%増の49億800万ドルだったが、純利益は10%減の6億9500万ドル(1株当たり1.33ドル)となった。1株当たり純利益は、同社が4月末に下方修正した予測値(1.30〜1.37ドル)の範囲内だった。同社は通年の業績予測を下方修正した。

 同四半期に出荷されたスマートフォンの台数は約1320万台で、4月に米国で発売したタブレット「PlayBook」は約50万台だった。

 共同CEOのジム・バルシリー氏は「2012年度のスタートは厳しいものになった。BlackBerryスマートフォンの新製品の発表は予定より遅れて8月末になり、これが前回予測を下回る第2四半期見通しを導いた。新製品の発売とコスト構造の再編により、2012年度後半には収益が伸びると確信する」と語った。同社は第2四半期中の人員削減を含む事業効率化を計画しているという。

 第2四半期(6〜8月期)については、売上高を42億〜48億ドル、1株当たり純利益を75セント〜1ドル5セントと予測。通年については、1株当たり純利益を5ドル25セント〜6ドルとした。前回発表の予測では7ドル50セントだった。

 この発表を受け、RIMの株は時間外取引で15%以上値を下げた。

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