Google、オンライン医療サービスと電力消費監視サービスを終了へ

Googleは、「Google Health」と「Google PowerMeter」は社会に一定の影響を与えはしたが期待通りに成長しなかったため終了すると発表した。

» 2011年06月27日 08時39分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは6月24日(現地時間)、オンライン医療サービス「Google Health」と電力消費監視サービス「Google PowerMeter」を終了させると発表した。いずれも、一定の影響力を持たせることはできたが、予測通りの支持を得られなかったため、終了を決定したという。

 Google Healthは、同社が2008年5月に公開した医療情報サービス。病院などの医療機関や薬局、保険会社と提携し、ユーザーが自分の医療・健康関連情報を一元管理できるようにすることを目指していた。医療サービスを手掛ける米IBM薬局大手などと提携してきたが、ユーザーを増やすことができなかったという。

 同サービスは2012年1月まで継続し、ユーザーのデータは2013年1月まで保存し、その後削除する計画。Googleはユーザーに対し、データ削除までに自分のデータをダウンロードし、米Microsoftの「HealthVault」をはじめとする他のサービスに移行するよう呼び掛けた。

 Google PowerMeterは、2009年5月にスタートした一般家庭向け電力消費量監視サービス。電力会社が設置する「スマートメーター」のデータをPCで視覚的にチェックできるようにするものだ。同サービス開始後、カリフォルニア州とテキサス州でスマートメーターの導入が活発化したほか、6月13日には米合衆国政府がスマートグリッドイニシアチブを発表するなど、電力消費への関心が高まっている。Googleは、PowerMeterはこうした動きに影響を与えられたが、PowerMeter自体は思ったような速度で普及しなかったことから中止に踏み切ったとしている。

 PowerMeterは2011年9月16日に終了する予定。ユーザーデータは設定画面からCSVファイルとしてダウンロードできる。

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