2011年度の企業IT投資、前年比で減少傾向に IDCCIOを調査

IDCは2011年度のIT投資動向について、国内企業など1943社の情報システム部門トップに調査を行った。

» 2011年07月11日 18時30分 公開
[伏見学,ITmedia]

 IT調査会社のIDC Japanは7月11日、国内1943社・団体の情報システム部門トップ(CIOまたはそれに準ずる人)を対象に実施したIT投資動向調査の結果を発表した。東日本大震災の影響などからIT投資は減少傾向にあるという。

 同調査は2011年4月から5月にかけて実施。2011年度のIT投資について、前年度比で「減少させる」とする企業は23.8%で、「増加させる」という企業の12.7%を上回った。

 震災の影響により企業の意識が高まった点としては、「リスク管理の強化」「バックアップセンターの強化」「情報システムの省エネルギー化」が上位3項目に挙げられた。大企業に絞ると、「BCP(Business Continuity Plan)/DR(Disastor Recovery)の強化」が第2位に上がった。2010年度のIT投資領域の実績として「ビジネス継続性/災害対策」を挙げたCIOは7.8%であったのに対し、2011年度計画では12.4%に増加するなど、IT投資計画への影響も出ている。

東日本大震災の影響によって高まった意識 東日本大震災の影響によって高まった意識

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