トライアルカンパニー、新基幹システムの構築にデータ連携ツールを活用

流通企業のトライアルカンパニーは、新基幹システムと複数の旧システムとのデータ連携を容易にするためにインフォマティカの「PowerCenter」を活用している。

» 2011年08月04日 14時41分 公開
[ITmedia]

 国内と韓国で136店舗を展開する流通大手のトライアルカンパニーは、新基幹システムと旧システムとのデータ連携に、インフォマティカ・ジャパンのデータ統合プラットフォーム「Informatica PowerCenter」を導入した。インフォマティカが8月4日付で発表した。

 トライアルカンパニーでは、売上や発注、仕入、販売、在庫など業務ごとに切り分けられた自社開発の基幹システムに加えて、店舗のPOSシステムや特殊な業務で利用するシステムなど、多数のシステムが乱立する形で運用されていた。旧システムでは近年の業容拡大に対応することが難しくなり、基幹システムを新規に構築することを決めたという。

 同社では新基幹システムで従来の機能をそのまま使用できるようにプログラムを移植したため、業務エリア単位で段階的に稼働させている。旧システムと新システムを同時に稼働させる期間にデータ連携が必要となるため、ノンプログラミングでの開発ができることや多くの変換関数を標準で備えている点がというPowerCenterを採用した。

 新基幹システムは、2010年9月の売上処理系システムを皮切りに、2011年末までに生鮮食品用システム、データウェアハウス、マスター系システム、仕入れシステム、在庫管理システム、売り上げ管理システムが順次稼働する予定。トライアルカンパニー 取締役 CIOの西川晋二氏は、「全ての業務システムに高品質なデータを配布するハブとしての役割を期待している」とコメントしている。

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