節電すると、腕時計をしなくなる?オルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2011年08月06日 08時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

改めて節電を考える

 節電は原発問題がでる以前から必要だと思っていましたが、それでも熱中症になるほど過度な対応が必要なのか疑問です。

 Go 節電プロジェクトAPIを使ってグラフを描いてみる:少しでもパラノイアになってみる


 7月中旬まではあんなに猛暑だったのに、最近は涼しい日が続いている。とはいえ、暑さが戻ってきたら、節電を気にかけなくてはならない。

 オルタナブロガーは、どのように節電を行っているのか。

 佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」の風があればエアコンつけなくてもなんとかなりそうの場合、「部屋に『風の道』を作るのがポイント。窓は全開にせず、南から北にぬける細めの道を作って、その道上に陣取ると結構涼しい」と、エアコンなしで仕事をしているという。「サーキュレーターで補助するんですが、これの置き場所がいまひとつ決まらない」のが悩みのようだ。

 高木芳紀氏「普通のおじさんとソーシャルメディア。」の遮熱カーテンの実力はいかに!(結果レポート)では、オフィスに「遮熱カーテン」を導入した結果を報告。結果は「ズバリ効果あり」ということで、かなり参考になりそうだ。「窓際の席の人(社長なんですけどw)は今まで、とても長時間座ってられない状態だったのですが、窓際から来るモワーンとした熱波はかなり和らいだ」という。

 吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」のスレート端末持つようになったら腕時計を持たなくなったんだけどでは、少し面白い報告がなされている。吉川氏は、「スーパークールビスが浸透して、ネクタイなし上着なしで会社にいけるようになったのは良いが、なんか便乗して腕時計もしないようになってしまった」という。「汗をかいた時に時計のところが気持ち悪くなるのが一番の理由だが、携帯電話やiPad2を肌身離さず持つようになったので腕時計以外に時間を確認する手段を得たことも大きい」ようだ。

 今年の節電について、過度なものは避けるべきと警鐘を鳴らすのは、高橋誠氏の無理に節電する必要はないのではと、櫻吉清氏「少しでもパラノイアになってみる」のGo 節電プロジェクトAPIを使ってグラフを描いてみるだ。

 高橋氏は、「無理に節電しようと思っているわけではなく、冷房なしでどこまで耐えられるか試してみようという感じ」だというが、「今のところ、まだしばらくはこの暑さにも耐えられそうです。むしろ、冷房をガンガンに使っていた昨年よりも、体調がいい」という。しかし、「節電に関しては、ピーク時に電力会社が供給できる量を超えなければいいだけの話なので、一般家庭は普段から無理に節電する必要はない」とも言い、「熱中症にならないように体調に気をつけて夏を乗り切りましょう」と呼びかけている。

 櫻吉氏は、「あるデータによれば、クーラーの温度を下げるよりも、テレビを消すほうが効果的だと言うのがある」ことを紹介。この説は筆者も見聞きしたが、真偽はともかくとして、「クーラーが槍玉にあがりやすいのですが、それ以外を工夫したほうが早い」というのは一理あるかもしれない。

 そして7月19日には、ブロガーズ・ミーティング@NEC「夏の節電をITでどうやって乗り切るか」が開催された。参加者のエントリーも、合わせて読んでほしい。

ブロガー ブログ 夏の節電をITでどうやって乗り切るか
方波見豊氏 破壊的イノベーションでキャズム越え 自称「代表取締役用務員」坂本史郎さんは前年対比28%もの電力を削減:ブロガーズ・ミーティング@NEC「夏の節電をITでどうやって乗り切るか」 feat. 坂本史郎さん(前編) #necbm
NEC流の『導入でエコ・運用でエコ・空調にエコ』 by using Express5800:ブロガーズ・ミーティング@NEC「夏の節電をITでどうやって乗り切るか」 feat. 坂本史郎さん(後編) #necbm
坂本史郎氏 坂本史郎の【朝メール】より 28℃オフィスが快適なのは40℃で稼働するサーバーと同じ原理でした #necbm
堀江守弘氏 アスリート堀江守弘の午後はビジネスマン 夏の節電をITでどうやって乗り切るか?
柳下剛利氏 Power to the People 早起きは三文の得とはいうよね - ブロガーズ・ミーティング@NEC (1) #necbm
自宅に欲しい!! 環境温度40度でも動作する省電力サーバー - ブロガーズ・ミーティング@NEC (2) #necbm
山口陽平氏 一般システムエンジニアの刻苦勉励 『ブロガーズ・ミーティング@NEC』で”ラリー仕様”のサーバを見た

働く場所を考える

 ノマドワーキング=カフェ=スタバなど、という思考回路から少し抜け出すと、結構のんびり仕事ができる場所があるんですよね。

 ノマドワーキングは、ホテルのロビーラウンジで!:走れ!プロジェクトマネージャー!


 東日本大震災以降、各企業で増えてきている在宅勤務。これに対して、オルタナブロガーたちが書いてきた内容が、鈴木麻紀氏「事務局だより」の在宅勤務は効率的か?であらためてまとめられている。いまだに地震が頻発している現状を顧みるに、鈴木氏が痛感している「いつでも社外で仕事できる体制を作っておく」ことは必要だ。

 スマートフォンやタブレット端末など、モバイル機器の発達によって、会社以外で仕事をするビジネスマンも増加傾向にあるようだ。吉政忠志氏の2013年に米国のモバイルワーカー率は75.5%に!BYODのススメ(セミナーレポートより)によると、「米国では2013年に75.5%、西ヨーロッパでは50.3%がモバイルワーカーになるという予測」があるというからすごい。日本でもこれから、増えていくだろう。

 在宅勤務ではなくても、外出先で仕事をする場合もあるだろう。そんなときに便利な場所の1つが、カフェだ。加藤健氏「ソーシャル&リアルの世界」は新宿〜渋谷近辺で無線LANが飛んでて雰囲気が良い電源カフェ4選を紹介している。いい場所を探している人は、参考にしてはいかがだろうか。

 だが、カフェは案外雑音が多い――そう思う人もいるだろう。大木豊成氏のノマドワーキングは、ホテルのロビーラウンジで!では、「スタバやタリーズも、お店によってはにぎやかです。そこで仕事をしようというのは無理なケースも多々ある」と指摘し、「高級ホテルのラウンジが快適でお得な理由」という記事を紹介する。「静かでオススメなんですよね。BBモバイルポイントも入っていますから、Wi-Fi利用にも便利」だという。

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