人間誰しも自分に都合の良くないことはなかったことにしたいと思うものです。(中略)ただ、ものには限度があるわけで…
新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」は最近多い【自爆系つぶやき】に共通していること(未成年・大学生・大人)について紹介、考察している。これは、当人のみならず「関係者や周りの方々に大きな迷惑が及ぶ」ことだ。ネットの世界では、一度出てしまったものごとを、「なかったこと」にすることは難しいのだから。
そんな折り、大きな事件が隣の国で起きた。
ブロガー | ブログ | それは、なかったことなのか |
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小林啓倫氏 | 「シロクマ日報」 | 中国の高速鉄道事故とミニブログ |
今泉大輔氏 | 「インフラ投資ジャーナル/Infra Japan」 | 中国高速鉄道の事故について |
岩永慎一氏 | 「THE SHOW MUST GO ON」 | 無かった事にする体質 |
岩永氏の言うように、「そもそも国家としての威信をかけた鉄道事業に降りかかった事項について何かしらの調査を完了できたと思えない状態で地面に穴を掘って埋めてしまうという行為は、流石にいかがなものか」という思いを禁じえない。中国はさらにマスコミ規制も始めているようだが、一挙手一投足が全世界に流される時代だということを忘れてはいけない。
ソーシャルサービスの問題がソーシャルサービス内での開発側とユーザーとの討論で改善されていくのって、なんか、すごくないですか?
佐藤由紀子氏が紹介したFacebookがGoogle+の広告を拒否した話は、なかなか興味深い出来事だ。Google+については、前回「気持ち悪い」話を取り上げたが、それらも改善途中のようだ。なぜならば、Google+に対する不満がGoogle+上で解消されていくにあるように、「Google+に関する新機能や改善は、Googleの偉い人たちがGoogle+上で発表するようになって」きて、「Google+上で沸いてきた不満に答える形で少しずつ改善」しているからだ。「ソーシャルサービスの問題がソーシャルサービス内での開発側とユーザーとの討論で改善されていくのって、なんか、すごくないですか? これぞソーシャル、と私なんかは思っちゃう」と佐藤氏は感嘆する。
芝辻幹也氏「芝辻幹也のグダるブログ」は、「Google+の利用者数が伸び、多くの人が使うのではないか? Facebookを超えるのではないか?」という前提で、Google+はFacebookを超えるのでは?と言う理由をひねり出してみた。結論は「今のところはあまり使う気にはならない。FacebookやTwitterのコミュニティで満足しているからなのかもしれない」としているが、今後の展開はいかに?
高橋誠氏の数カ月後にはGoogle+本バブルが起きるかもで書かれたように、「数カ月後には『Google+仕事術』とか『Google+でビジネスを加速する方法』とか、Google+をテーマにした本のバブルが起きるかもしれない」には同感だ。そう、TwitterやFacebookと同じように……。
しかし、Google+に過度に期待するのはどうだろうか。大木豊成氏がGoogle+で始まるソーシャル疲れ?で指摘するように、「ツールはしょせんツールなので、どう使うか次第では、『疲れ』になりかねない」。大木氏の場合、「mixiを使わなくなったのと同様に、Google+を使うのであれば、何かを捨てないといけないような気もしたり。ま、僕にとって過疎化してしまっているLinkdInもありますし、どうしたものか、という感じ」という。
米国のACSIという非営利団体の調査によると、米国の主要サイトのなかでFacebookのユーザ満足度は最低だったそうだ。
ソーシャルメディアの話題の中心にあるFacebookだが、吉川日出行氏のえ、Facebookのユーザ満足度って最低なの?!に、見逃せない調査結果が紹介されていた。吉川氏は、「ACSIの調査結果の解説にもあるようにGoogle+の方が将来性がある気がしてくる。あるいは日本では実績と定評があるmixiを活用するとか」というが、果たしてどうなるか。
高橋誠氏のFacebookに感じる押しつけがましさも見ておきたい。高橋氏は、「Facebookが、実名や、実際に知っている人と友人になることを推奨するのは特に構わないのですが、このように押しつけがましく質問されると、取り調べを受けているかのようで、あまりいい気持ちはしない」という。こういうところも、Facebookがユーザー満足度を下げる一因ではないだろうか。
最後に「Linkedin」についても少し触れておこう。佐川明美氏「佐川明美の「シアトルより愛を込めて」」のLinkedinは名刺交換と同義になる?では、佐川氏の住む米国では、「名刺交換した人の名前を、Linkedinでサーチする。そのプロファイルと、先ほど会った人の話の内容が一致したら、多分同一人物であろうということで、そのままLinkedinでつながる....こういう一連のつながりができ上がってきているみたい」と報告された。この流れが日本にも来るのか否か。注視したいところだ。
以上、7月14〜27日にかけてオルタナティブ・ブログへ投稿されたエントリーの中から、筆者が気になったものを選ばせていただいた。本稿からオルタナティブ・ブログに興味を持たれたならば、ぜひほかのエントリーにも目を通していただきたい。どこから読めばいいか分からないという読者は、オルタナティブ・ブログの歩き方というナビゲーションページを、活用しよう。
オルタナティブ・ブログを読んでいくには、大きく分けて2つの方法がある。エントリーを個別に読む方法と、ブロガーごとに読む方法だ。
エントリーを個別に読みたい人は、新着エントリー一覧をチェックするといい。フィード配信もされているので、モバイルツールなど活用すれば、出先でも気軽にチェック可能だ。アクセスランキングから上位エントリーをチェックすることもできる。
ブロガー別に読んでみたい人は、ブロガー一覧や新規参加ブロガーをチェック。顔写真“のみ”一覧から見ると、なかなか壮観でもある。また、いま注目されているブロガーを知りたい場合は、月間ブロガーベスト30を見れば一目瞭然だ。TwitterやFacebookなどのアカウントを公開しているブロガーも多いので、気軽にフォローしてみよう。
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