Lenovo、ビジネス向けAndroidタブレット「ThinkPad Tablet」を米国で発売

HPはTouchPadの販売を終了するが、世界PC市場3位のLenovoがビジネスに特化したタブレットを発売した。

» 2011年08月24日 09時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 中国のLenovoは8月23日(現地時間)、同社初のタブレット端末「ThinkPad Tablet」を米国で発売したと発表した。Android 3.1を搭載し、価格は499ドルから。

 ThinkPad Tabletは10.1インチ(解像度は1280×800)のゴリラガラスの液晶ディスプレイを搭載し、CPUはARMベースのNVIDIA Tegra 2。ネットワークはIEEE802.11b/g/n、Bluetooth 2.0をサポートする。3Gも間もなくサポートするとしている。前面と背面にカメラがあり、ビデオ会議が可能だ。ストレージはSSDで、16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトの3モデルがある。サイズは260.4×181.7×14.5ミリで、重さは約750グラム(タブレットペンを含む)。価格は16Gバイトが499ドル、32Gバイトが569ドル、64Gバイトが669ドルとなっている。

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 ビジネスユースに特化しており、“ユーザーはThinkPadブランドでおなじみの信頼性と生産性を期待できる”という。周辺機器として同期やチャージができる「Thinkad Tablet Dock」やフルサイズのキーボード「ThinkPad Tablet keyboard Folio」が用意されている。

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 ビジネス向けのソフトウェアとして、米Microsoftのオフィスドキュメントを表示、編集できる「Documents To Go」やLenovo独自のソーシャルソフト「SocialTouch」がプリインストールされている。また、Android Marketとは別に同社が用意した独自のアプリストア「Lenovo App Shop」では、同社が選んだ有用なアプリを安全にダウンロードできるとしている。

 同社は2日に日本でも同タブレットを紹介しており、日本での発売は9月4日に予定されている。

 Lenovoは世界PC市場で米Hewlett-Packard(HP)、米Dellに続く3位のPCメーカー(米調査会社IDCの7月の調査報告より)。米AppleのiPadがタブレット市場に君臨する中、HPは18日に同社のタブレット「TouchPad」の販売中止を発表した。Dellも12日にタブレット「Streak 5」の販売中止を発表している(「Streak 7」は継続する)。

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