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» 2011年08月30日 15時24分 公開

「顧客の成功を第一に」 SAPの新社長が就任会見

8月15日付けでSAPジャパンに新社長が就任。30年にわたりIT業界で営業畑を歩んできた安斎富太郎氏が抱負を語った。

[伏見学,ITmedia]

 SAPジャパンは8月30日、記者およびアナリスト向けに新社長の就任会見を開いた。8月15日付けで就任した安斎富太郎社長は「顧客の成功に対する貢献を最優先とし、日本社会から認められる会社にしたい」と力強く語った。

SAPジャパンの安斎富太郎社長 安斎富太郎社長

 安斎氏は日本IBM、デルを経て、2011年1月にSAPジャパンに入社。IT業界にこれまで30年間身を置き、その多くを営業活動に費やしてきた。現在、SAPジャパンは大企業を中心に、国内に約2000社の顧客を抱える。安斎氏は「SAPジャパンに入社したことで、日本を代表するさまざまな業界の企業経営者たちと日々接することができるのが喜び」と笑う。

 自身も社長としてこれから経営の舵取りをしていく安斎氏は、抱負として、顧客のビジネス成功に貢献して期待される会社になること、グローバル全体で力を結集し“One SAP”を強化すること、社員のスキル向上に努めていくことを挙げた。

 それらの実現に向けて、安斎氏がキーワードに掲げるのが「スピード」と「フレキシビリティ(柔軟性)」だ。両者はこれまでも多くの企業で重視されてきたが、東日本大震災の発生以降、顧客の意識が変化し、「ビジネスにおいてより柔軟性が不可欠な要素となった」と安斎氏は説明する。例えば、今回の震災のように、マグニチュード9.0を超える大地震、大津波、そして原子力発電所の事故がすべて重なるというのは予測不能な事態であり、こうした状況に対応するためには当然のように柔軟性が必要だという。

 また、2011年下半期の目標について、研究・開発のさらなる強化のために売り上げの二桁成長を目指すこと、インメモリコンピューティング、モビリティ、そしてクラウドをテーマに製品やサービスを展開していくこと、ユーザーの環境に応じてサポートできる体制を構築し、顧客満足度を向上することなどを安斎氏は明言した。

 特に製品・サービス面については、インメモリソフトウェア「SAP HANA(High-Performance Analytic Appliance)」を中心とした新分野の開拓を進めていく一方で、同社の根幹ビジネスであるERP(統合業務パッケージ)市場においても引き続きシェアの拡大を図っていく。ERPについては、クラウドサービスと組み合わせることで中堅企業でのニーズが高まるとしており、クラウド事業者などと連携してビジネスの拡大を目指す。

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