HPが、販売中止の発表後に400ドル以上値下げしたタブレット「TouchPad」に殺到した注文に対応するため、“最後の製造”を行う。
米Hewlett-Packard(HP)は8月30日(現地時間)、販売を打ち切ったタブレット「TouchPad」に殺到した注文に対応するために、同端末の製造を再開すると発表した。バックオーダー(入荷待ち)対策であり、製造するのは10月31日までの同社第4四半期中のみで、限定台数になるとしている。
HPは18日にwebOS搭載ハードウェア事業の打ち切りを発表し、その後、同社のオンラインショップでTouchPadを大幅に値下げ(499.99ドルだった16Gバイト版を99.99ドルに、599.99ドルだった32Gバイト版を149.99ドルに)した。値下げ後、TouchPadはすぐに売り切れた。現在、TouchPadの販売ページは同社のオンラインショップから削除されている。
供給再開時期や何台供給できるか、オーダーした全員に供給できるかは現時点では不明で、供給再開には数週間はかかるという。
台湾のニュースメディアDIGITIMESによると、TouchPad向け部品を製造する複数のメーカーが同端末の部品在庫を抱えており、HPと交渉中という。これらのメーカーは、現行TouchPad向けだけでなく、9月末に製造を開始する予定だった7インチの「TouchPad Go」の約10万台分の部品も準備していたとDIGITIMESは伝える。
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