Dreamforce 2011には国内からキヤノンと富士通が出展。SalesforceのデータをドライバレスでMFPから出力する機能や、Force.com上で利用できるERP(GLOVIA)などが展示された。
米サンフランシスコで9月3日(現地時間)まで開催中のDreamforce 2011(米salesforxe.comの年次カンファレンス)の出展者ブースには、国内からキヤノンと富士通が参加した。
キヤノンブースでは、Canon Business Imaging Onlineを通じてSalesforce上のデータを帳票出力するソリューションを展示。同サービスは2011年8月に国内でも発表されている。
同サービスを利用すると、Salesforce上のデータを各種フォームや帳票に落とし込んだ状態で出力できる。流れとしては、PCやモバイルデバイスから入力したCRMデータが、ドライバレスでキヤノンのImageRUNNER ADVANCE Systemから出力されるというもの。Salesforceアカウントを使ったシングルサインオン環境で利用できるという。Salesforce側のデータをPDFとしてPCやモバイルデバイスに落とすことも可能だとしている。
富士通は複数のソリューションをブースに展示。同社のERPソリューションであるGLOVIAをForce.comにデプロイし“ERP Cloud”として提供する。salesforce.comのSales Cloud、Service Cloudと合わせ利用することでトータルなクラウドCRM/ERP環境を構築できるとしている。なお上述したCanon Business Imaging Onlineを利用すれば帳票の出力環境も統合できる。
記者の目を引いたのは、スキャニングしたドキュメントをScanSnap側からChatterにポストできる連携ソリューションだ(国内では7月25日にアドインが提供開始されている)。ファイルネームやポスト先はScanSnap上で制御できるため、PCを介在せずフィードできるのがポイント。現時点ではタッチパネルを備えるScanSnap N1800での利用となるが、オフィスのペーパーレス化に寄与できるソリューションと言えそうだ。
なお富士通ブースを担当していた、米グロービアインターナショナルの藤井徳久SaaSビジネス ディレクターは「エンタープライズITが進む分野を見極めようとするとともに、それが(salesforce.comが言うように)ソーシャルエンタープライズであるならば、そこと自社のビジネスのマッチングポイントを探そうとする来場者が多いようだ」と出展の所感を述べた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.