顧客へのニーズを深く理解した製品提案力と要望への対応力に「十分満足」:アイアコスの開業医向け診療予約システムを支えるサードウェーブのエンベデッドPC「ExPrime EBシリーズ」

15年以上にわたって開業医向けに診療予約システムを提供する株式会社アイアコス。ソフトウェアをPCに組み込み、周辺機器とともにシステムとして販売する同社では、2011年に発売した最新版の製品から、そのプラットフォームとしてサードウェーブのエンベデッドPC「ExPrime EBシリーズ」を採用している。


診療受付業務を効率化するシステムを開発

 静岡県浜松市北区に本社を置く株式会社アイアコスは、PCを利用したシステムの開発会社として、同社代表取締役の鈴木覚氏らを中心に1995年に設立された。同社では開業医向け診療予約システム「受付テルミー」を中心に独自の製品・サービスを展開している。

 「受付テルミーは、診療予約を電話やインターネットを利用して受け付け、患者の待ち時間を減らすことを目的としたシステムです。発売以来15年となるロングセラーで、全国800件を超える診療所で稼働しています。PCに音声応答に対応した装置を接続し、音声ガイダンスに従って電話のプッシュボタンを押すと、当日の診療予約が取れるという仕組みです。インターネットが普及してからは、固定電話に加えてPCや携帯電話からインターネット経由で予約する機能を追加しました」(鈴木氏)

tw_aiakos_photo01.jpg 株式会社アイアコス 代表取締役 鈴木 覚 氏

 当初、受付テルミーは稼働プラットフォームとして自社組み立てのPCを採用していたが、インターネットによる診療予約が主流となり、受付テルミーを24時間稼働させる診療所が増えていくと、PCの安定性が強く求められるようになった。

 「PCが故障すると、診療受付の業務に大きく支障を来します。ソフトウェアの不具合はインターネット経由でリモートメンテナンスが可能ですが、ハードウェア障害は直接出向かなければなりません。全国に保守を行う協力会社はありますが、出来る限り故障しないPCを採用することが急務でした」(鈴木氏)

厳しい要件を満たすためにPC選定を繰り返す

 システムの安定性を求め、アイアコスでは自社組み立てから、メーカー製PCに移行した。それには、以下の要件も求められていた。

 まず1つ目は「拡張性」だ。受付テルミーに使用するPCでは、電話やインターネットでの診療予約受付だけでなく、診療所の窓口に設置したタッチパネル端末で操作したり、待合室に診療順の番号を表示したりする各種周辺機器の制御も一元的に行っている。そのため周辺機器を接続するためのインタフェースを増設できるだけの拡張性が必要になる。

 次に挙げられるのが「省スペース性」だ。PCのスペースが限られる診療所では、筐体サイズを抑えることは欠かせない。足元に置かれるケースも少なくないため、埃が原因となる故障が発生しないような処置も必須となる。

 こうした厳しい要件を満たす最適なPCを探し求め、アイアコスはシステムのバージョンアップのたびに、製品選定を行った。15年間で7〜8製品を採用したが、どのPCも失敗と反省の繰り返しだったという。ある程度の安定稼働を実現するというメーカー製PCは、アイアコスの要望に対応する柔軟性は、実現されていなかった。またあるメーカーのPCの場合は拡張性が低く、デュアルモニタやネットワーク、その他のデバイスが競合してしまい、パーツ同士の相性で悩まされるという問題が生じていた。

 「そこでプラットフォームのOSをWindows XPからWindows 7へ切り替えるタイミングで、新しいPCの選定を行いました。そうした中、サードウェーブのPCに巡り合い、採用することに決めました」(鈴木氏)

ExPrime EBシリーズにより高信頼システムを実現

tw_aiakos_photo02.jpg 株式会社サードウェーブ 法人事業部 名古屋営業所 田島英孝氏

 受付テルミーの新しいプラットフォームとして採用されたのは、サードウェーブのエンベデッドPC「ExPrime EBシリーズ」。そのきっかけは、サードウェーブ法人事業部 名古屋営業所の田島英孝氏からのアプローチだった。

 「当社のオフィスは名古屋市内にありますが、中部地区一円にわたって事業をさせていただいています。当営業所ではアイアコス様のような需要が多くあり、多数の実績がございます。地域密着をモットーに、現場のお客様の声が大切だと考え、極力訪問させていただいています。フットワークよく、直接現場に伺うことによって、見えてくる課題がありますので、よりお客様の立場に立った提案ができると考えています」(田島氏)

 鈴木氏は田島氏とのコンタクトの印象を次のように語る。

 「話を聞いてみたところ、信頼性の高い部品を採用する高耐久性のサーバやエンベデッドPCなどを提供しているとのこと。当社が求める安定性や拡張性などの厳しい要件を伝えたところ、いずれも対応可能と言います。もっと早く、サードウェーブを知っていれば良かったのにと思ったものでした」(鈴木氏)

 田島氏は当時を次のように振り返る。「当初アイアコス様は、Windows XPでの運用を考えておられました。私たちはWindows XPのモデルを豊富に揃えていますので、お力になれると思いましたが、最終的にはWindows 7の採用となりました。また、お話を伺ったところ、アイアコス様では従来、ビジネス用PCをベースとしたモデルを採用されていました。いわゆる“普通のPC”です。そのため、24 時間の稼働には適していません。そこで私たちは産業用コンピュータに近い安定性を持ちながら、導入しやすい価格帯のモデルを提案いたしました」(田島氏)

 また前述のように、受付テルミーはさまざまな周辺機器との接続を前提とするため、拡張性を確保することが求められる。同時に診療所という場所に置かれる関係上、PCが占有するスペースを極力減らさなくてはならない。だが拡張性を保つには、ある程度の筐体サイズが必要になる。このように相反する要件を解決することが求められていたのだ。

 「拡張性と省スペースを両立させるために、幅14cmのPCケースを提案いたしました。PCケースは幅を10cm 前後か20cm 前後にしているモデルがほとんどで、これらが市場の9 割近くを占めています。10cmのケースは拡張性に限界があります。一方、20cmのケースは設置スペースが必要です。省スペースと拡張性を両立可能なのが、この幅14cmというサイズのメリットです」(田島氏)

 このような、省スペースと拡張性を両立したPCケースを使用する場合は、内部の設計にも気を配る必要がある。特にケース内の効率的な冷却のために空気をスムーズに流す必要があり、サードウェーブでは何度も検証を重ね各パーツの特性に配慮した設計を行っている。

 サードウェーブは、従来のHDDではなく、ストレージに故障や発熱の少ないSSD、信頼性の高いメモリや電源ユニット、静音ファンなどを採用し、ケースサイズ、拡張性、静音性、耐久性などアイアコスの要望を満たすPCを提案する。2010 年10月に最初の商談を行ってからわずか1週間後のことだ。

 「簡単ではないご要望でしたが、弊社には経験・知識の豊富なエンジニアがおり、素早いご提案に結びつけることができました。さまざまなお客様の多様なご要望にお応えしてきた実績の積み重ねが、私たちの強みでもあります」(田島氏)

tw_tellme.jpg 開業医向け診療予約システム「受付テルミー」

提案力とニーズへの対応に「十分に満足」

 その後、2011 年5 月に最終バージョンとなるサンプル機を納入。検証後、出荷を開始した。

 管理用と待合室表示用の2 台のモニタを想定してディスプレイポートを2基搭載するなどのカスタマイズにも対応しており「望み通りの仕上がりだった」と鈴木氏は振り返る。

 「当社のわがままだったかもしれませんが、サードウェーブにはそれをしっかりと対応してもらい、実際に出来栄えはさらに良くなったと考えています。PCの仕入れ価格もリーズナブルで、現行のPCに関しては十分に満足しています」(鈴木氏)

 「アイアコス様のサービスの進化によって、お客様のニーズも変わってくると思います。これからもご相談をさせていただきながら、最適な解決法をご提案していきたいです」(田島氏)

 アイアコスでは今後、受付テルミーをクラウドサービスで提供する「テルミーi」の販売にも注力する予定だ。

 「今は、診療予約システムの有用性が広く認知されるようになりました。一方で導入の際に出来る限り負担の少ないシステムが求められています。そこで当社では、診療予約システムのクラウド化を進めています」(鈴木氏)

 鈴木氏は、ExPrime EBシリーズを採用した受付テルミーの実績を高く評価しており、テルミーiについても引き続きサードウェーブと緊密な対話をしながら稼働プラットフォームの選定を進めているという。



提供:株式会社サードウェーブ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年9月29日