Microsoft、クーポン情報まとめページ「Bing Deals」を新設

Microsoftは、GoogleやAmazonのように自らデイリーディール市場に参入するのではなく、供給過多になっているクーポン情報をユーザーのために集約するサービスを提供する。

» 2011年09月26日 10時19分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは9月23日(現地時間)、検索サービス「Bing」の米国版に、デイリーディール(オンラインクーポンサービス)の情報をまとめたページ「Bing Deals」を追加したと発表した。

 「Bing Shopping」に新たに「Deals」タブが加わった。20万以上のクーポン情報の中からピックアップした注目のディールをトップに配置し、その下にカテゴリ別とユーザーの位置情報から割り出した地域のクーポン一覧へのリンクを並べている。Microsoftは、Groupon、LivingSocial、Nordstrom、Targetなどの大手を含む多数のデイリーディールサービスや小売店のクーポン情報を集約しているという。

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 Microsoftが米調査会社Impulse Researchと共同で行った調査によると、回答者の61%が過去半年でデイリーディールの利用が増えたと回答した。だが、回答者のおよそ4分の1がデイリーディールの多さに“クーポン疲れ”を起こしていると答えたという。回答者の87%が、興味のあるディールを1カ所で見つけることができれば、クーポンをもっと利用すると回答した。

 Microsoftは「新たなデイリーディールを立ち上げる代わりに」既存のディールを見つけやすくするサービスを始めたと説明する。同社は3月に、ローカルディール集約サービスの米Dealmapとの提携により、Bingにローカルディール検索機能を追加したが、その後Dealmapが米Googleに買収されたことから、サービス提供方法を変更したようだ。米Googleは独自のデイリーディールサービス「Google Offers」を米国で提供している。

 GrouponやLivingSocialが開拓したデイリーディール市場には、Google、Facebook、Amazonなどの大手IT企業も参入し、過当競争状態になっている。Facebookは既に同市場から撤退しており、ディールアグリゲーターの米Yipitによると、Googleのディールサービスの8月の売り上げは前月比で23%減少し、不調という。

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