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» 2011年09月29日 13時43分 UPDATE

シトリックスがXenServer最新版を発表、クラウド間接続の検証施設も準備

XenServer 6では仮想デスクトップ環境の運用効率の改善やネットワーク機能の強化を図っている。

[國谷武史,ITmedia]

 シトリックス・システムズ・ジャパンは9月29日、サーバ仮想化基盤製品の最新版「XenServer 6」を発表した。併せて、異なるクラウド環境同士の接続性などを検証できる施設「Citrix Cloud Competency Center」を開設することも発表した。

 まずXenServer 6では、仮想デスクトップ基盤のXenDesktopの運用性を高めることを目的に、新機能の「IntelliCache」を追加したほか、グラフィックス処理を向上させる「GPU Pass-Through」機能の強化を図った。

 IntelliCacheは、XenDesktopの仮想マシンのイメージをXenServerが稼働するシステムにローカルストレージ上にキャッシュすることで、共有ストレージとXenServer間のI/Oを削減するという。GPU Pass-Throughは、XenServerの管理ツール(XenCenter)から仮想マシンにGPUを割り当てる機能で、サポートするGPUカードの種類を増やしている。

 またネットワーク関連では、これまでWindowsマシンなどを別に用意する必要があったストレージの外部呼出し機能や負荷分散機能を標準の機能としてXenServerに統合。XenServerでこれらの機能を利用できるようになった。このほか、仮想スイッチでOpen vSwitchを標準として利用できるようにした。ネットワークカードベンダーの米Solarflareと連携し、同社製品を利用したSR-IOVによるライブマイグレーションを試験的にサポートしている。

 運用面では、Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2012やOperation Manager 2012からXenServerを管理できるようにした。XenCenterではインポートする仮想マシンの起動設定やホットフィックス適用作業の簡素化を図る機能改善を図っている。

cirtix001.jpg XenServerの国内導入状況。サーバ仮想化基盤としてのシェアを高めつつあるという

 準備中のCitrix Cloud Competency Centerは、同社内に構築したプライベートクラウド環境と、外部のパブリッククラウドサービスを接続させた施設。異なるクラウド環境を接続する際の運用性や相互接続性などを同社のパートナー企業やユーザー企業が自身で検証できる。当初は米SoftLayerのサービスと接続っしての検証が行え、今後は国内のサービスとの接続も進めていく。

 同施設で検証できる内容は多岐にわたるが、一例として、ユーザーの環境と外部環境のリソースの接続を最適化するというNetScalerの「Cloud Bridge」機能や、複数サービスにまたがったIDやアクセス権限などの管理を一元化する「Cloud Gateway」が紹介された。

 Cloud Bridge機能のデモンストレーションでは、SugarCRMのサービスとSoftLayer上に構築したデータベースを接続。両環境に設置されたNetScalerが連携してやり取りするデータを圧縮しながら、オンプレミス環境に近いパフォーマンスを実現しているようすが披露された。

cirtix002.jpg Cloud Bridge機能おけるクラウド間接続の概要

 マーケティング&ビジネスディベロップメント本部長の伊藤利昭氏は、「マルチデバイスから自社のプライベートクラウドにアクセスし、さらにその先のパブリッククラウドとも接続できる仕組みをパートナーやユーザーに提供していきたい」と語っている。

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