映画配給のアスミック、メールセキュリティをSaaS化

アスミックはメールのセキュリティ対策をシマンテックのサービスに移行し、一部運用コストを3割削減した。

» 2011年09月30日 15時18分 公開
[ITmedia]

 映画配給のアスミック・エース・エンタテインメントは、メールのセキュリティ対策を自社運用からシマンテックの「Symantec MessageLabs Email Security.cloud」サービスに移行し、一部の運用コストを3割削減させた。シマンテックがユーザー事例として9月29日に発表した。

 アスミックは、2006年からセキュリティアプライアンスで迷惑メールやウイルス対策を行ってきたが、担当者の作業負担が大きいことが課題だったという。メールアドレスは社員向けとして120アドレスを運用しているが、このほかに映画やDVD作品のプロモーションなどでも多数のメールアドレスを運用しており、その数は常時250アドレス以上にもなるとしている。日々行っているアプライアンスに蓄積された不要なメールの処理作業では、蓄積されるメールが30万件に上るような場合があり、作業を終えるのに2〜3時間も掛かってしまうことがあった。

 同社ではアプライアンスの保守期間終了のタイミングでSaaSへの移行を検討し、2週間の試用を経て正式に移行した。これによりアプライアンスでの作業が不要になり、社員向けアドレスを対象としたセキュリティ対策コストだけでも従前に比べて3割ほど削減されたという。

 今後はSaaS型のメールアーカイブや暗号化などの導入も検討し、可能なものは自社運用から切り替える計画という。

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