機密情報をクラウド上で分散保管する新サービス、NRIセキュアとMSが提供

重要なデータを分割し、複数のデータセンターに分散させて保存する世界初というサービスを開始する。

» 2011年10月12日 10時59分 公開
[ITmedia]

 日本マイクロソフトとNRIセキュアテクノロジーズは10月12日、クラウドサービスを利用したセキュリティ事業で協業し、クラウドを用いた秘密情報の分散保管サービス「世界分散ストレージサービス(仮称)」を11月上旬に開始すると発表した。

 新サービスは、NRIセキュアの「SecureCube / Secret Share」とマイクロソフトの「Windows Azure Platform」を連携させ、機密データを分割して複数の場所で保管し、データを利用する際にはユーザー認証などを経て結合させる「秘密分散」と呼ばれる技術を利用する。分割で断片化されたデータ自体には“意味”がなく、悪用できない。分割したデータを複数のクラウド環境で保管する仕組みは世界初という。

 両社では新サービスを海外向けにも展開する計画。今後3年間で300社以上の利用を見込む。また新サービスのほかにSharePointで取り扱うデータのセキュリティソリューションなどを開発・提供する予定。共同でのマーケティングおよび販売活動を実施していく。

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