Oracle、クラウドCRMのRightNowを15億ドルで買収

OracleはRightNowの顧客管理サービスを、パブリッククラウドサービス「Oracle Public Cloud」に統合する計画だ。

» 2011年10月25日 11時36分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleは10月24日(現地時間)、クラウドベースのCRM(顧客管理)を手掛ける米RightNow Technologiesを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は約15億ドルで、買収手続きは2011年末または2012年初頭に完了する見込みだ。

 Oracleは、5日に発表したパブリッククラウドサービス「Oracle Public Cloud」にRightNowの顧客管理サービスを統合することにより、米salesforce.comに勝負を挑む。

 oracle

 RightNowは1997年創業のモンタナ州ボーズマンに拠点を置く公開企業。自己学習タイプの人工知能「ナレッジベース」を採用したカスタマーエクスペリエンス(CX)管理ソフトウェアを提供する。顧客企業はオンデマンドで同社のコンタクトセンターやソーシャルメディア、Webサイトなどの顧客対応サービスを利用できる。顧客は、米Yahoo!、米MySpace、東芝、キヤノン、米PayPal、米航空宇宙局(NASA)など2000以上。

 Oracle Public Cloudは、同社のFusion製品やDatabase、Java Cloud、Social Network Cloud Serviceなどをオンデマンドで提供するサービス。発表時にはクラウドベースのカスタマーサービスがなかったが、今回の買収でこの欠けたピースを埋めることになる。

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