Samsung、世界スマートフォン出荷台数で1位に――Strategy Analytics調べAppleを抜き

「iPhone 4S」出荷前の7〜9月期に、Samsungがスマートフォン出荷台数でAppleを抜いて首位に立った。

» 2011年10月31日 06時35分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米調査会社Strategy Analyticsが10月27日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)の世界スマートフォン出荷台数に関する調査結果で、韓国のSamsung Electronicsが米Appleを抜いて首位に立った。Appleは新モデル「iPhone 4S」の発売をひかえ、出荷台数を落とした。

 スマートフォン全体の出荷台数は、前年同期比44%増の1億1700万台で、前期に続き最高記録を更新した。

 首位のSamsungは前年同期比271%増の2800万台を出荷し、23.8%のシェアを獲得した。4月に発売した「GALAXY S II」が好調だった。首位をSamsungに奪われた2位のAppleの出荷台数は前年同期比21%増の1700万台で、この増加率は過去2年間で最も低かった。シェアは14.6%で、2.8ポイント落とした。Appleは新スマートフォン「iPhone 4S」を10月14日に発売した。同社によると、iPhone 4Sの販売台数は、販売後3日で400万台を突破したという。

 両社は世界各国でスマートフォンの特許をめぐる裁判を争っており、GALAXYシリーズに対して欧州やオーストラリアで販売差し止め命令が出ている。Samsungは仏、伊日本とオーストラリアでiPhone 4Sの販売差し止めを求めている。

 前期に首位から3位に転落したフィンランドのNokiaの出荷台数は37%減の1680万台で、シェアは14.4%。同社はSymbianから米MicrosoftのWindows Phoneへの移行を図っており、26日に初のWindows Phone「Lumia 800」および「Lumia 710」を発表した。

 stragegy analytics 世界スマートフォン市場での上位3社の出荷台数(上)とシェア(資料:Strategy Analytics)

 米調査会社IDCが同日発表したスマートフォンを含む世界携帯電話市場調査では、Nokiaが首位を守り、2位はSamsung、3位が韓国のLG Electronicsで、Appleは中国のZTEに抜かれて5位だった。

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