今出ている日本語版のリンクトインはベータ版に過ぎない、考え方によってはまだまだアルファ版だ
以前よりオルタナブロガーの間で話題になっていたLinkedInの日本語版が、ついに登場した。しかし、谷口正樹氏「谷口正樹のビジネスSNS最前線」は、日本版リンクトインはまだベータ版、いや、アルファ版だだという。「英語版で使えるさまざまな機能を大幅に省いており(広告から採用ソリューションからニュースまで)、極めてシンプルな仕様になっています。デザインや翻訳などもまだ改善の余地がありそう」という。谷口氏は、「リンクトインはいたずらに数を追わないでしょう。(中略)。数より質で、『いかに日本人の仕事の仕方を変えるか』をまっすぐ見据えているのだ」と考えている。
そもそもLinkedInとはどういうサービスなのか。工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」のLinkedin(リンクトイン)がつくるプロフェッショナルネットワークに未来があるか?によると、「仕事を探す、パートナーを探す、顧客を探す場としてのエピソードとして、世界じゃいろんなつながりが生まれてる」サービスだ。
Linkedinのブロガーミーティングに参加した三石原士氏「ソーシャルメディア×リクルーティング」は、リンクトインが変える“日本のワークスタイル”についてで、「登壇されたアーヴィンド・ラジャン氏が特に強調していたことが、リンクトインは、“仕事の仕方を変えていく”ということ。世界のプロフェッショナルたちをつなげることでさらに生産性を向上し成功に導いていくことだとお話されていました」と報告した。「リンクトインで、人は夢であるシゴトを探す、顧客を捜す、ビジネスパートナーを捜す。起業するため、資金を得るという手段もある。今では、1日に100万を超えるサーチがリンクトイン内で行われている」という。LinkedInは日本のワークスタイルをどのように変えていくのだろうか。
このほか、LinkedIn関連で気になったエントリーを紹介しておきたい。
LinkedIn登場で、日本のソーシャルメディア利用に変化は生まれるのか。吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」のFacebook・クックパッド・Twitterは利用者急増、はてブはじり貧はLinkedIn日本語版登場前の調査だが、「利用したことがあるソーシャルメディアの順位では、昨年トップの価格コムをYouTubeが抜いてトップ。そしてFacebook、クックパッド、Twitter、Ustreamが大きく利用率を伸ばしている」という。そして「ブログやSNSに絞った設問への回答によると、1年前に比べて『ブログ』や『mixi』の利用が減り、その分が『Twitter』『Facebook』に流れている」という。ツールが増えても、使える時間は増えない訳だから、必然的にどこかを削るわけだ。LinkedInが加わった結果どう変化するのか注目したいところだ。
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