NEC、ビッグデータ処理の基盤技術を開発

ビッグデータをリアルタイムに分析し、システムで利用する分散ストレージの消費電力を従来の3分の2に低減するという技術を発表した。

» 2011年11月08日 13時22分 公開
[ITmedia]

 NECは11月8日、多数のセンサー機器などから収集した多種・大量のデータ(通称:ビッグデータ)を少ない電力消費でリアルタイムに分析処理できるという基盤技術を開発したと発表した。

 新技術は、データを分析するアプリケーションに適した形式に高速でデータ変換するアーキテクチャと、処理するデータ量に応じて一部の計算資源を停止することで省電力化を図った分散ストレージから構成されている。ビッグデータの蓄積と多様な分析を同時に行いつつ、分散ストレージの消費電力を従来の3分の2に低減できるとしている。

 新技術を実証するために同社では、約2万台の自動車から10秒ごとに送られてくる位置情報や搭乗者の“つぶやき”に応じて音声広告や周辺情報を提供し、また、広告の利用状況などのデータを収集・蓄積しながら効果分析できるデモサイトも構築。2012年度の商用化を目指すという。

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