NEC、「C&C ユーザーフォーラム & iEXPO2011」を開催へ

NECのユーザー向けイベントが東京国際フォーラムで開催される。その開催を前に新技術やソリューションがメディアに披露された。

» 2011年11月09日 18時59分 公開
[ITmedia]

 NECは、ユーザー向けイベント「C&C ユーザーフォーラム & iEXPO2011」を11月10、11日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催する。前日の9日にメディア向け内覧会が行われ、新技術やソリューションを披露した。

 今年の開催テーマは「人と地球にやさしい情報社会へ。〜みんなの想いが、未来をつくる〜」。同社の遠藤信博社長やユーザー企業、有識者らによる講演や90のセミナーのほか、展示ホールでは「新しい街づくり」「新しいライフスタイル」「新しいビジネススタイル」など6つのテーマによる130以上の技術やソリューション、製品が出展されるという。

 内覧会で披露されたものの中から、参考展示として近い将来に製品化や実用化が期待されるもの示を紹介しよう。

「新しいビジネススタイル」ゾーンにある52インチマルチタッチパネル・テーブル型デジタルワークステーション「X-info Table」。会議室などの場所に設置して、テーブル上の画面データを共有しながら議論すれば迅速な意思決定が可能になるとのこと。画面に指で触れて画像を自由にスライドさせたり、拡大・縮小、手書き入力もできる。スキャナで紙文書などの取り込みも可能。災害時に地図画像や防災情報を表示させて、対応を迅速にするといった活用も想定される
同じゾーンにある、認識処理の機能をクラウドサービスで提供するという展示。スマートフォンのカメラやマイクなどで取得した画像や音声をデータセンターに送信し、必要な認識処理を行って、ユーザーにフィードバックする。デモでは一日の営業活動の内容をスマートフォンに話しかけると、営業日報にそのままの内容で文字が入力されるようすや、店舗の商品を撮影してデータセンターに送信すると、商品に関するより詳細な情報が携帯電話に表示されるといったようすを見ることができる
「新しいライフスタイル」ゾーンで出展される24時間見守り支援サービス。市販の家電製品に搭載できるセンサで情報(写真は冷蔵庫の開閉が分かるセンサ)を取得し、インターネット経由でデータセンターに送信。普段とは異なった兆候が見られれば、家族にメールなどで通知するといった利用モデルが検討されている。将来的にスマート型電気メーターで把握した電力使用の情報なども取り込めるようにしていくとのこと
UHF帯のRFIDタグを利用した販売および在庫管理システム。こちらはカルチュア・コンビニエンス・クラブが近くオープンする「代官山 蔦屋書店」での採用が決まり、約80万枚のDVDなどの在庫管理やセルフ型レンタルサービスなどに使用される。RFIDタグはシール状でDVDのラベル面に張り付けても出っ張りがない。また棚の奥にセンサが設置され、来店客がDVDを手に取るとすぐに情報がシステムに反映される。来店客がDVDを棚から取ってすぐに戻すといったシーンがよく見られるが、その様子もシステムで把握できるため、その情報を分析すれば、顧客サービスに生かせるヒントを得られるかもしれない

 このほか、会場では小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに関する同社の取り組みなども紹介される。

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