eBay、Flickr創設者らによる意思決定エンジンHunchを買収

「新しいカメラが欲しい」といった質問を入力すると独自の方法で質問者の好みを分析し、商品をレコメンドするサービスHunchの技術がeBayの検索機能に統合される。

» 2011年11月22日 12時33分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米eBayは11月21日(現地時間)、意思決定エンジンを提供する米新興企業Hunchを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。

 Hunchは、Flickr創設者の1人、カテリーナ・フェイク氏ほかMIT出身者など4人が2009年に創業したニューヨークに拠点を置く非公開企業。hunchとは直感という意味で、同サービスではユーザーが質問を入力するとその質問の解決を助ける複数の質問を提示し、それに対するユーザーの回答に基づいて最終的なレコメンデーションを表示する。例えば、「旅行に行きたい」「新しいスマートフォンが欲しい」といった質問をすると、関連する(とHunchが判断した)質問が表示され、それに答えていくと質問者に合った結果が提示される。

 同社はこのサービスのために構築した予測システム「Taste Graph」で特許を取得している。このシステムでは、Web上の多様なデータを分析し、各ユーザーに合った情報を抽出する。ユーザーがアカウントをFacebookやTwitterと関連付ければ、そうしたサービスでのユーザーのアクティビティも加味され、ユーザーがレコメンデーション結果を評価することで精度を上げていくこともできる。

 eBayはHunchの技術をeBay内の検索およびレコメンデーションサービスに統合する計画だ。HunchはeBayの子会社となるが、チームはニューヨークにとどまり、サービスとしてのHunchも継続する。

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