小松ウオール、オープン製品で基幹系システムを刷新

日本オラクルのサービスを活用して、プロジェクト期間を約12カ月短縮したという。

» 2011年11月28日 12時35分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは11月28日、小松ウオール工業が同社のソフトウェア製品と富士通の「SPARC Enterprise M8000」を活用して基幹系システムを統合したことを発表した。新システムは2011年1月から稼働を開始している。

 小松ウオール工業は、メインフレームやオフィスコンピュータ(オフコン)を利用して、受注や物流、設計・生産などの基幹系システムを運用していた。だが、営業や製造などの業務部門から寄せられるシステム改善要求での改修を加えながらシステムを運用する形では、要求に迅速に応えることが困難になるなどの課題が浮上していた。同社では2000年から基幹系システムの段階的なオープン化を進め、2010年10月にハードウェアのサポート期限が迫ったことから基幹系システムの刷新に取り組むことになった。

 プロジェクトは2006年から開始され、オラクルのコンサルティングサービスによる既存システムの棚卸しと移行プランの策定から着手した。その結果を基にサーバ統合によるシステム基盤のダウンサイジングと、新基幹系システムの構築に合わせてJavaで新規にアプリケーションを開発。当初はオフコンの移行を2011年下期に予定していたが、オラクルの研修や開発フレームワーク「Oracle Application Development Framework」を活用で、メインフレームの移行と並行してオフコンの移行を完了。開発・移行期間が約12カ月短縮され、プロジェクト全体のコストが低減されたという。

 採用された製品は「Oracle Database」、コラボレーション基盤「Oracle WebCenter Portal」、ビジネスインテリジェンス「Oracle Business Intelligence」など。システムの導入を富士通、構築を富士通北陸システムズがそれぞれ支援した。

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