x86向け移植版「Android 4.0」を非公式コミュニティーが公開

9月のIDFでAndroidのAtom最適化を約束したGoogleより先に、非公式のオープンソースコミュニティーがx86版ICSのソースコードを公開した。

» 2011年12月01日 11時37分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 Android 4.0(コードネーム:Ice Cream Sandwich)のx86版ソースコードが11月30日(現地時間)、非公式のオープンソースコミュニティー「Android-x86」のサイトで公開された。

 同コミュニティーは、台湾のソフトウェア開発者、チーウェイ・ホァン氏らが主催するもので、米Googleは関与しない。ホァン氏によると、同コミュニティーは米AMDから端末やエンジニアなどのサポートを受けているが、米Intelはプロジェクトのサポートを拒否しているという。

 まだ完全版ではなく、Wi-Fi、マルチタッチ、AMD Radeonでのハードウェアアクセラレーションには対応するが、音声、カメラ、Intelプラットフォームでのハードウェアアクセラレーションは機能しない。

 Googleは、ARMベースのAndroid 4.0のソースコードを11月15日に公開した。

 同社は9月、Intelの開発者向け年次会議でAndroidのAtomへの最適化に注力すると発表した。その際、GoogleでAndroidの開発を統括するアンディ・ルービン上級副社長は、2012年初頭には複数のOEMからIntel搭載Android端末が登場すると語っている。

変更履歴:本稿で紹介したx86版のAndroid 4.0のソースコードは、非公式のオープンソースプロジェクト「Android-x86.org」が公開したものであり、Googleは関与していません。タイトル(Google、x86版「Android 4.0」のソースコードを公開)および内容を修正しました。不正確な内容を掲載してしまったことをお詫び申し上げます。[2011/12/4 23:30]

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