デル、Force10統合後のネットワーク製品ラインアップを発表

デルはForce10の統合で、データセンター向けイーサネットスイッチ製品のラインアップを刷新した。

» 2011年12月07日 14時43分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo デルの林田直樹 ESOネットワーキングソリューションズ Force10ユニット リージョナルディレクター

 デルは12月6日、米Dellによる米Force10 Networks(以下、Force10)の買収完了に伴うネットワーク機器の新ラインアップを発表した。今後、データセンター向けイーサネットスイッチはForce10製品を中心に展開し、これまでOEM供給を受けてきた米Juniper Networksや米Brocade Communications製品の一部を整理する。

 Force10製品は、40ギガビットイーサネット(GbE)対応の2Uラックマウント型スイッチ「ZettaScale Z9000」(Zシリーズ)をはじめ、仮想化環境向けシャーシ型スイッチ「ExaScale E1200i/E600i」(Eシリーズ)、多用途シャーシスイッチ「C150/C300」(Cシリーズ)、10/40GbE対応の1Uラックマウント型スイッチ「S4810/S60/S55」(Sシリーズ)を展開。また、今後は製品ブランドも「Dell」に統合していく予定という。

photo ZettaScale Z9000

 40GbEポートを32ポート備えたZ9000は「データセンターでの用途にフォーカスし、使いやすいポート密度になっている」(デルの草薙伸 コンピューティング&ネットワーキング統括本部 セールススペシャリストマネージャー)という。さらに今後、イーサネットの拡張技術「Data Center Bridging」やイーサネット経路の冗長化技術「TRILL」への対応も予定しているとし、データセンター事業者などに対して積極的に同製品を訴求していくとした。

photo デルの草薙伸 コンピューティング&ネットワーキング統括本部 セールススペシャリストマネージャー

 デルの林田直樹 ESOネットワーキングソリューションズ Force10ユニット リージョナルディレクターは、Force10製品の強みとして「高密度/高パフォーマンス」「全シリーズ共通のモジュラー型OS『FTOS』の実装」「他社製品との互換性」などを挙げた。中でもFTOSは、今後はデルの「PowerConnectシリーズ」の一部に移植していくという。

 草薙氏は、「デルは製品の種別を問わず“オープン”であることにこだわってビジネスを展開しており、ネットワーク戦略でもオープン性が特徴。Force10も同じくオープンなネットワーク構築を目指してきたので、今後はお互いに補完し合いながらビジネスを展開できる」と期待を込めた。

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