RIM決算、前期に続く減収減益 次世代BlackBerryの投入は2012年下半期に

タブレット「PlayBook」の同四半期の販売台数はわずか15万台だった。新OS「BlackBerry 10」搭載端末の発売は遅れており、2012年下半期になる。

» 2011年12月16日 12時08分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 BlackBerryを手掛けるカナダのResearch In Motion(RIM)が12月15日(現地時間)に発表した第3四半期(9〜11月期)決算は、売上高が前年同期比6%減の51億6900万ドル、純利益は71%減の2億6500万ドル(1株当たり51セント)となった。1株当たり純利益は、同社が9月に発表した予測値(1ドル20セント〜1ドル40セント)を大きく下回った。

 同四半期に出荷したスマートフォンの台数は約1410万台で、4月に米国で発売したタブレット「PlayBook」は約15万台。前期のPlayBook販売台数は20万台だった。

 第4四半期(12〜2月期)については、売上高を46億〜49億ドル、1株当たり純利益を80セント〜95セントと予測した。

 共同CEOのジム・バルシリー氏は業績発表後の電話会見で、QNXベースの「BlackBerry 10」搭載端末の発売が遅れており、2012年下半期になると語った。同プラットフォームで採用したチップセットの遅れが原因という。

 米調査会社Gartnerによる7〜9月期の世界スマートフォンのOS別販売シェアランキングでは、RIMは4位(シェア11%)で、米国でのシェアは10%と過去最低だった。

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