TOAが新連結会計システムを構築、グローバル経営の会計基盤に

SAPの連結会計ソリューション「SAP BusinessObjects Financial Consolidation」を利用して、制度連結機能と管理連結機能からなる単一システムを実現した。

» 2011年12月20日 15時04分 公開
[ITmedia]

 業務用音響・映像機器メーカーのTOAが、グローバル経営情報の把握などグループ経営を強化するための会計基盤の必要性から新連結会計システムを構築した。これを支援したTISとSAPジャパンが12月20日に発表した。

 新連結会計システムは、制度連結機能と管理連結機能で構成され、2つの機能を単一システムとして利用。構築にSAPの連結会計ソリューション「SAP BusinessObjects Financial Consolidation」を利用しており、TISが管理連結機能の要件定義と構築、構築済みのSAP BusinessObjects Financial Consolidationの制度連結機能との統合を担当した。

 TOAは国内の4カ所と海外18カ所にグループ会社を保有し、グローバル経営における会計基盤の実現が課題だったという。新システムにより、従来はExcelのワークシートで行っていたグループ会社からの決算データの収集をWebブラウザ利用に切り替え、データを自動的にチェックする仕組みにした。手作業で実施していた月次管理連結もシステム化され、セグメント別財務諸表に関してはシステムから出力するようにした。

 こうした取り組みで、それぞれの作業における負担の軽減や時間の短縮、精度の向上を実現できたとしている。

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