Oracle決算、ハードウェア新規販売が振るわず売上高が微増

Oracleの9〜11月期決算は、増収増益ではあったがハードウェア新規販売が14%減となり、アナリスト予測を下回った。

» 2011年12月21日 19時19分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleが12月20日(現地時間)に発表した第2四半期(9〜11月期)決算は、売上高が前年同期比2%増の87億9200万ドルで、純利益は17%増の21億9200万ドル(1株当たり利益はGAAPベースで43セント、非GAAPベースでは54セント)だった。ハードウェアの新規販売が前期に続いて減収となった。売上高は、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の99億ドルに届かなかった。

 営業利益は前年同期比12%増の31億1100万ドルで、営業利益率は前年同期より3ポイント増の35%だった。

 売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が2%増の20億4800万ドル、ライセンス更新およびサポート収入は9%増の39億8600万ドルだった。サービス収入は横ばいで11億8000万ドルとなった。

 ハードウェア収入は10%減の15億7800万ドルで、売上高全体に占める割合が前年同期より2ポイント落ち、18%になった。ハードウェアの新規販売が14%減だった。

 マーク・ハード社長は、年度前半(2011年6〜11月)に販売担当者1700人を採用しており、Fusion Cloud ERPやCloud CRMといった新製品も投入したことで、年度後半には堅調な成長が見込めると語った。

 ラリー・エリソンCEOは「Exadataは前年比100%の伸びだし、Exalogicは前期より100%以上伸びている。第2四半期にはSPARC SuperClusterを出荷し、第3四半期にはExalyticsとOracle Big Data Applianceの提供を開始する」と語った。

 第3四半期(2011年12〜2012年2月期)の見通しは、1株当たり純利益をGAAPベースで43〜46セント、非GAAPベースで55セント〜58セントと予測した。

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