JFEスチールが販売系情報の活用基盤を刷新、検索性能などを大幅に向上導入事例

SAPのビジネスインテリジェンス製品の更新やSybaseのDWHソフトの導入で、検索性能を最大で100倍に向上させたという。

» 2012年01月18日 12時01分 公開
[ITmedia]

 JFEシステムズとSAPジャパンは1月18日、JFEスチールが販売系の情報活用基盤を刷新して同月から本格稼働を開始したと発表した。検索性能を従来に比べて、最大で100倍に向上させたという。

 刷新した情報活用基盤ではSAPのビジネスインテリジェンス製品「SAP BusinessObjects Business Intelligence XI 3.1」とデータウェアハウス用データベースソフト「Sybase IQ」を採用。JFEスチールは、1日に2万3000件以上の製品の受注や売上、製品の固有情報を把握する「現品」と呼ばれるデータを管理。社内ユーザー数は全国で約5000人、5000万件以上のデータを保有・管理している。従来のシステムは、1件の検索処理5分以上かかるケースやタイムアウトしてしまうケースが発生するなどの課題があったという。

 今回の刷新ではJFEシステムズとJFEスチールが2カ月ほどかけてSybase IQの事前検証を実施。データ量やカラム数の多いパターンなど数パターンの検証をした結果、加重平均値で284秒かかっていた処理が2.92秒に検索性能が見込まれることを実証したとしている。これを受けて製品導入を決定し、3カ月間で本番稼働を達成した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ