日立、モバイルPC向けUSB型指静脈認証ユニットを発売

スタンドアロン環境でも利用できるモバイルPC向け指静脈認証ユニットを、日立製作所と日立ソリューションズが発売する。

» 2012年01月30日 13時31分 公開
[本宮学,ITmedia]

 日立製作所と日立ソリューションズは1月30日、USB型指静脈認証ユニットの新製品を1月31日に発売すると発表した。薄型・軽量設計の採用により、モバイルPCのセキュリティ強化と利便性の向上を実現するとしている。日立製作所は同製品を「日立指静脈認証装置 S-1」、日立ソリューションズは「静紋 JS1」の製品名で販売する。

 新製品は、指静脈パターンの入手に必要な近赤外光の照射方式として、光源を指の側面に配置する「側方入射型方式」を採用。これにより、装置の薄型化(厚さ約17ミリ)と軽量化(重量約35グラム)を実現したという。

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 また、モバイル用途向け機能を搭載した。利用者の生体情報を認証装置内に格納することで、PCがネットワークに接続していないスタンドアロン環境でも指静脈認証を利用できるようになっている。このほか、日立ソリューションズのシングルサインオン製品「SRGateクライアントエージェント」を合わせて利用すれば、1回の認証でさまざまな業務システムを利用できるようになるという。

 サーバ用認証管理ソフト「指静脈認証管理システム」(日立製作所)および「AUthentiGate」(日立ソリューションズ)との連携機能も搭載した。ユーザーは同機能の利用で、現行の卓上向け指静脈装置「日立指静脈認証装置 H-1」(日立製作所)、「静紋 J300」(日立ソリューションズ)やICカードで登録した生体情報を、ネットワーク経由でサーバに転送・保存して一元管理できる。また、登録した生体情報を各端末にネットワーク配信することも可能。これにより、装置導入時の生体情報登録作業を効率化するとしている。

 日立製作所と日立ソリューションズは今後、同製品をシンクライアント端末やAndroidタブレットなどに対応させていくとしている。価格は個別見積もり。

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