Apple、Samsung製Google端末「GALAXY Nexus」の米国での販売差し止めを申請

Apple対Samsungの特許戦争にまた新たな裁判が加わった。Appleが、Samsungが“提訴されないように設計した”はずのGALAXY Nexusが4件の特許を侵害しているとして提訴した。

» 2012年02月13日 07時20分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleは2月10日(現地時間)、GoogleブランドのAndroid 4.0(コードネーム:Ice Cream Sandwich)スマートフォン「GALAXY Nexus」がAppleの4件の特許を侵害しているとして、同端末メーカーの韓国Samsung Electronicsを米国で提訴した。特許訴訟を解説するブログFOSS Patentsが11日に伝えた。

 Appleが米カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出した訴状によると、侵害されたとしている特許は以下のソフトウェアに関する4件だ。

  • メールなどのテキスト中に表示された電話番号をタップするだけで電話がかけられるようにする技術
  • 音声認識機能「Siri」
  • スライドしてアンロックする技術
  • テキスト入力のオートコンプリート技術

 電話番号検出技術の特許は、Appleが台湾HTCを米国際貿易委員会(ITC)に提訴した裁判で侵害を認められたものだ。残りの3件の特許は、昨年9月に取得されたという。

 AppleはGALAXY Nexusの米国での販売差し止めを求めている。

 Appleが2011年4月に米国でSamsungのGALAXYシリーズのスマートフォンとタブレットがiPhoneとiPadの特許を侵害しているとしてSamsungを提訴したのを皮切りに、両社は世界各国で特許訴訟を争っている。

 Samsungは昨年10月のGALAXY Nexus発表の際、同端末をAppleから特許侵害で提訴されないよう設計したと語っていた

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