イラン、革命記念日にネットを遮断か

イランで2月11日のイスラム革命記念日の数日前から、政府でも検閲できないHTTPS接続のサービスへのアクセスが遮断された。

» 2012年02月13日 17時44分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 イランでは2月11日(現地時間)のイスラム革命記念日の数日前から、HTTPS経由のインターネットがつながりにくくなった。イラン政府は認めていないものの、電子フロンティア財団(EFF)は政府による遮断だとみている。

 EFFによると、2月7日からHTTPS経由での国外のWebサイトへのアクセスができないという多くの報告があったという。Gmailを含むGoogleの各種サービス、Twitter、Facebook、Hotmailなど、HTTPSで保護され、政府が検閲できないトラフィックが遮断されている。

 米Googleの「Transparency Report」でもGmailが遮断されていた様子が確認できる。Gmailは2010年からHTTPSでの接続がデフォルトになっている

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 インターネット接続経路匿名化ツール「Tor」の開発元であるTor Projectによると、イラン政府がSSLトラフィックのDPI(ディープパケットインスペクション)、IPアドレスのブロック、キーワードによるフィルタリングなど複数の手段で検閲・遮断を行っているようだという。Tor Projectは遮断は完全なものではないとし、ユーザーに回避策を示した。

 イラン政府はイスラム革命記念日に反政府デモが計画されるのを恐れて検閲を強化したものとみられる。

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