Apple、アプリの“無断で連絡先入手”についてコメント

Pathで発覚したiPhoneアプリによる連絡先データの無断収集に関し、米連邦議員がAppleに質問書簡を送り、AppleはAllThingsDにこの問題に対処していると語った。

» 2012年02月16日 07時39分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米AppleのiOSアプリの幾つかがユーザーに無断で連絡先データを収集していた件に関し、Appleの広報担当者が2月15日(現地時間)、米ブログメディアAllThingsDにコメントを寄せた。8日に米Pathによる連絡先の無断収集が発覚して以来、初めてのことだ。

 AllThingsDによると、Appleの広報担当者、トム・ノイマイヤー氏は「ユーザーの連絡先データを事前許諾なしに収集するアプリは、Appleのガイドラインに違反する。現在、この問題を顧客のために改善中で、位置情報問題の場合と同様に、今後のアプリリリースでは連絡先にアクセスするには事前許諾が必要になる」と語った。

 この問題は、Pathがユーザーに無断で連絡先を収集していることをiOS開発者が偶然発見したことが発端となった。その後InstagramやFoursquareも警告なしに連絡先データの一部を収集していることが判明している(いずれのアプリも既にアップデートで修正されている)。

 米連邦議員は15日、AllThingsDの報道に先立って、Appleのティム・クックCEOにこの件に関する公開質問書簡を送った。ヘンリー・ワックスマン下院議員(カリフォルニア州選出・民主党)とG.K. Butterfield下院議員(ノースカロライナ州選出・民主党)は連名で公開したこの書簡で、iOSアプリの開発ガイドラインのプライバシー・セキュリティに関する条項や、そうした条項を開発者が守っているかどうかをどんな方法で確認しているか、アドレス帳データを収集するアプリがiTunes Storeに何本あるかなどを質問している。

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