資格なんて机上の空論? いえいえ危険人物の取り扱いには有効です悲しき女子ヘルプデスク物語(3/3 ページ)

» 2012年02月24日 08時00分 公開
[鐙貴絵,ITmedia]
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 調べてみると、ウチの社員が取得している資格試験では、MOS(Microsoft Office Specialist)が一番多いらしい。特に最近の新入社員は、学生のうちにMOSを取得しているようだ。何でも、大学で取得を勧められ、そのためのエクステンション講座も用意されているとのこと。今の大学って至れり尽くせりでうらやましいわ……。

 待てよ? 社内にはMOS取得者が多いのに、どうしてWordやExcelの操作に関するヘルプコールが多いのだろう? かく言うわたし自身、Word、Excel、Access、PowerPointの4つのMOS資格を、それぞれスペシャリストレベル、エキスパートレベルで取得している……。

 やっぱり、資格なんて机上の空論なのかしら?

 結局、資格取得が目的になっていたら何の役にも立たないのよね。Aさんが言うことも、分かる気がする。

 最近では「もしもし検定」とか「話しことば検定」とか、古いところでは「漢検」「英検」などといったヒューマンスキル系の資格もある。「秘書検定」も有名だ。これらの検定や資格は特に、「持っているだけ」にならないことを願ってやまない。

 後輩である今年の新人たちが頑張っている姿を見ていると、久しぶりに資格取得に向けての勉強をしようかなあ、と向上心をくすぐられるわたし。いま取得するとしたらどんな資格がいいかなあ。自分のデスクに戻ってそんなことを考えていたら、さっき社員食堂で一緒だったAさんがやって来た。

Aさん さっき言い忘れたけど、キーボード買ったんだよ。明日持ってくるねー。

 えっと、何台目ですか?

 IT業界には“職人”なんて呼ばれる技術系の人たちが多い。そんな元上司や同僚に囲まれているわたしとしては、「危険人物取扱主任」とか「オタク人物取扱主任」なんて資格試験があったらすぐにでも受験するんだけどね。

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