Mozilla、オープンモバイルプラットフォーム「Open Web Device」を発表年内に搭載端末が登場?

MozillaとTelefonicaはMWCで、Qualcommのプロセッサを搭載したプロトタイプ端末を披露した。

» 2012年02月28日 11時58分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 Mozillaとスペインの大手キャリアTelefonicaは2月27日(現地時間)、バルセロナで開催のMobile World Congress(MWC) 2012において、HTML5ベースのオープンモバイルプラットフォーム「Open Web Device(OWD)」を発表した。年内に搭載端末が登場するという。

 このプラットフォームは、MozillaのオープンモバイルOS「Boot to Gecko(B2G)」をベースにしており、完全にオープンソース化される。アップデートなどのプラットフォームの管理や関連アプリストア(後述)の運営はMozillaが担当する。

 プロジェクトには米Qualcomm、米Adobe Systems、米Facebookも参加。Qualcommは同プラットフォームに最適化したプロセッサを提供する。プロジェクトのサイトによると、既に数社のハードウェアメーカーと端末製造について交渉しているという。MWCでの発表では、プロトタイプ端末でのデモが披露された。


 オープンなプラットフォームを提供することで、従来の携帯電話と同程度の価格でスマートフォンを市場に投入でき、また、HTML5ベースでWeb標準に準拠していることから、対応アプリの開発を促進できるとしている。

 owd (MWCの発表資料より)

 OWD端末向けのアプリは、Mozillaが22日に発表したアプリストア「Mozilla Marketplace」で扱う。Mozillaは27日、同アプリストアへの開発者の登録受付を開始した。

 Mozillaは、米Facebookが同日発表したWebアプリ開発促進を目的としたW3Cビジネスグループ「Core Mobile Web Platform Community Group」にも参加している。

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