Oracle決算、ソフトウェア好調でアナリスト予測を上回る

ハードウェア収入は不調だったが、同四半期末に発売したインメモリ型データベースのBI製品「Exalytics」は「Oracle史上最高の売れ行き」だとマーク・ハード社長が語った。

» 2012年03月21日 11時38分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleが3月20日(現地時間)に発表した第3四半期(2011年12月〜2012年2月)決算は、売上高が前年同期比3%増の90億3900万ドルで、純利益は18%増の24億9800万ドル(1株当たり利益はGAAPベースで49セント、非GAAPベースでは62セント)だった。ソフトウェアの新規ライセンスが好調だった。売上高は、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の90億2000万ドルを上回った。

 営業利益は前年同期比11%増の33億1700万ドルで、営業利益率は前年同期より3ポイント増の37%だった。

 売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が7%増の23億7400万ドル、ライセンス更新およびサポート収入は8%増の40億5100万ドルだった。サービス収入は横ばいで11億4100万ドルとなった。

 一方、ハードウェア収入は不調で、11%減の14億7300万ドルだった。売上高全体に占める割合が前年同期より3ポイント落ち、16%になった。ハードウェアの新規販売が16%減だった。昨年10月に発表したインメモリ型データベースのBI製品「Exalytics」が発売されたのは、同四半期の末だった。

 マーク・ハード社長は、業績発表後の電話会見で、同四半期末の10日前に発売したExalyticsはOracle史上最速の売れ行きだと語った。

 ラリー・エリソンCEOは「Exalyticsは独SAPのHANAとは異なり、既存のアプリケーションで稼働する」と語った。

 サフラ・カッツ社長は電話会見で、第4四半期(3〜5月)の見通しとして、非GAAPベースの売り上げが1〜5%増加すると予測した。

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