Google、Chrome安定版のセキュリティアップデートを公開

最新版の「Google Chrome 17.0.963.83」では計8件の脆弱性に対処した。

» 2012年03月23日 07時01分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米GoogleはWebブラウザ「Chrome」安定版のセキュリティアップデートを3月21日付でリリースした。複数の深刻な脆弱性のほか、Flashゲームの不具合に対処している。

 Googleのブログによると、最新版の「Google Chrome 17.0.963.83」では計8件の脆弱性に対処した。このうち解放後使用問題やメモリ破損問題など6件が、Googleの4段階評価で危険度が上から2番目に高い「High」となっている。このレベルの脆弱性は、悪用されるとサンドボックスの制限区域内で任意のコードを実行されたり、Webブラウザのセキュリティ対策をかわされたりする恐れがある。

 脆弱性情報の報告者には1件につきそれぞれ1000〜2000ドルの賞金が授与された。この中にはGoogle主催のWebブラウザハッキングコンペでChromeのセキュリティを破った挑戦者2人も含まれる。Googleは同コンペを通じて提出されたエクスプロイト研究に基づき、セキュリティ対策の強化に着手したとしている。

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